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Hirokoji Clinic, Morii's Atelier+LINK Morii's Atelier+LINK 商業空間 病院
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三島市広小路で古くから地元に親しまれているクリニックの移転、新築工事。

1階はクリニック機能、2階は職員とドクターの休憩室という構成の木造2階建てである。

敷地は間口が狭く奥行きのあるうなぎの寝床のような形をしており、両隣建物が隣接し隣地側からの採光をほとんどのぞめなかった。そのため、「細長い特徴ある敷地にいかにクリニックの機能をあてはめるか」ということと「暗くなりがちな1階のクリニック機能の各部屋にいかに自然採光を確保するか」という2点を設計の重要なポイントとした。

また、ドクターからの強い要望は1階のクリニックにおいては、患者と職員の動線が混じることのない機能的な間取り、2階の休憩室においては職員とドクターそれぞれのプライバシーを確保するということだった。

1階のプランは敷地形状の特徴を助長するようにさらに細く割いた構成とした。各機能の配置は建物の真中に敷地形状に沿った幅2メートル奥行き20メートルという廊下兼待合室、挟み込むように検査室・診察室を、その奥には職員通路という4本のストライプ状となり、患者と職員の動線の区分けを可能にした。

2階のプランは1階の柱間が居住・休憩スペースとしては不向きであったため、1階の配置から90度回転し、短手に各部屋の平面配置をし、職員の休憩室とドクターの休憩室の間に外部空間を入れ込むことでそれぞれのプライバシーを確保した。また、1階と2階の平面計画の配置をずらしたことにより生まれた隙間で1階のクリニック各部屋に天空からの採光、通風が可能になった。

設備的には自然風を利用する輻射冷暖房を採用したことで富士山の雪解け水の流れる水路が街を豊かにし、心地よい涼風が街を抜けてゆくという三島ならでは土地性を最大限活用し、高齢者の多いクリニックにやさしい環境を生み出すことができた。

クレジット: Tsuyoshi Yamagishi
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