小さなカフェのインテリアデザイン。深い珈琲色の木立と、それを引き立てる真っ白な空間です。
小さな空間でも広がりを感じられるように、大きなテーブルによって、何もない水平面を作りました。大きなテーブルは、大勢でも使えますが、木の枝が机上の空間を仕切ってくれるので、相席時も心地良い距離感を保つことが出来ます。
テーブルを支える「木」の位置や高さは様々で、訪れた方はそれぞれお気に入りの場所を見つけ、思い思いにくつろぐことが出来ます。また、その時々で違った表情が見られるように、高く伸びた「木」は、帽子やコートを掛けられる設計になっています。木立によって、空間にレイヤーが生まれ、実際以上の奥行きが感じられる構成です。
インテリアだけでなく、ネーミング、ロゴ、ショップカード、メニュー、レターセット、フォント、イラストレーション、ウェブサイト、展示会のキュレーションまで、お店の世界観を伝える為に様々なデザインを行いました。
2013年10月
所在地:東京
クライアント:珈琲とお菓子「き」
インテリアデザイン:小栗誠詞 (イド)
グラフィックデザイン:小栗誠詞 (イド) 大木陽平 (サイド)
施工:井口博志 (エスタビルド) 落合健一 (落合製作所)
写真 (01〜15):山内紀人
写真 (16〜32):小栗誠詞 (イド)