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白鳥大橋の見える家: アトリエ たく / Atelier takuが手掛けたミニマリストです。,ミニマル
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白鳥大橋の見える家: アトリエ たく / Atelier takuが手掛けたミニマリストです。,ミニマル

朝、あふれんばかりの陽が土間吹抜空間に降りそそぎ、家全体に光が拡散してこの家の一日は始まります。床面積およそ70㎡という規模を数字で表したとき、その数字からの印象は決して大きな家にはなりません。しかし、光を空間に取込み、その空間が光によって内側から膨らんで大きくなっていくような広がりをもたせたいと考えました。

「白い家が欲しい」「土間がある家が欲しい」「白鳥大橋(Hakucho Bridge)の見える家が欲しい」「白鳥大橋のように基礎はしっかりと、でも軽やかに」「工事予算は1,000万円で・・・」施主からの要望でした。

施主から提示された予算で建築可能な規模を割り出す事から始めました。結果、割り出された規模がおよそ70㎡です。限られた予算で限られた規模の中にどれだけ豊かな空間を創れるかの挑戦でした。

吹抜と玄関でもある土間空間を基点にLDK、寝室、和室、収納、洗面浴室トイレ、ロフト空間を天井高を変えつつ壁と開口を交えてバランスよく配置し、光と風景を取込む窓の配置、形状、サイズを慎重に考えました。小さな家だからこそ、一つの開口部(窓)の決定が極めて重要なものとなりました。その結果、床面積およそ70㎡という数字の規模からは想像もできないような豊かな広がりのある空間が出来ました。この家はワンルームのような家ですが、引込み戸等の建具の工夫や壁と開口部の絶妙な配置によりプライバシーの確保と空間の広がりの両立に成功しています。

又、この家の特徴として家の最上部にペントハウスがあります。このペントハウスは採光塔であり換気塔でもあります。又、それは屋根のメンテナンスを容易にし、施主の要望でもあった白鳥大橋の展望塔ともなりました。

コスト削減のため施主や友人といっしょにペンキを塗ったり、庭石を洗い敷詰めたりと部分的にセルフビルドであった分、お金には代えられない愛着のある家となりました。

数字上の規模は小さくても、中には豊かな小宇宙の広がる家となりました。

クレジット: アトリエたく
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