②コンセプト
天体望遠鏡のある家
この家は天体観測を楽しむための家です。
施主の要望は本格的な天体観測や本格的なワインや食事など様々の趣味を楽しむひとたちが集まる場所をつくりたいというものでした。
ドーム付きの大口径のレンズを持つ天体望遠鏡で観測時に見る事が出来る精度の高い映像には周囲からの小さな振動さえもコントロールする必要があります。そのため寝室/浴室/トイレなどの部屋は望遠鏡がある棟とは廊下でつながった別棟にあります。
またその望遠鏡をささえる構造は振動を制御するために重量のある鉄筋コンクリートで施工されました。
住宅を全てコンクリート製にしてしまうと住宅の重量は重くなります。建設地の地盤は軟弱でその重量に耐えるためには地盤に対して大がかりな補強工事が必要になります。
それはあまりに経済的ではないので望遠鏡を支える部分だけをコンクリートに、それ以外は建物の軽量化のため木構造で設計しました。
コンクリート部分と木構造がお互いに補完し合って室内空間をつくるようなデザインを考えました。
ワインセラーは十分な断熱/調湿が可能で1年中同じ温度で数100本のワインを保存できます。
外部はリビングルームの床と同じ高さの大きなデッキがありそこで楽しく食事をすることも出来ます。
③詳細情報
種別 新築
用途 専用住宅
規模 延床面積 171m2
構造 鉄筋コンクリート造+木造
所在地 千葉県茂原市
竣工日 2010年
④クレジット
撮影hisashi okamoto