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待合室から施術スペースを見る アトリエ FUDO 商業空間 オフィススペース&店
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待合室から施術スペースを見る アトリエ FUDO 商業空間 オフィススペース&店

プライベートサロン「Kyurasu」は「丸山町の家」に併設された美容室である。美容院のオーナーであるMさんの「子連れの女性でも気軽に来店でき、ゆっくりと寛げるお店にしたい」というコンセプトの元計画はスタートした。店舗面積は約25㎡と小さいがカットチェア1脚とシャンプー台1台のみであり、基本的に客1人に対してオーナーが専属で施術をする事を考えれば十分な広さである。店舗の正面は新しく拡幅された道路に面しており車や人の往来が多い。待合室は全面ガラスとしているが、施術スペースは騒音、視線を遮るために壁をおこし外部からは完全に施術スペースを隠している。宣伝効果や施術をするのに適した北側からの採光を考えると施術スペースもガラスとし部分的にフィルム等で目隠しをする事も考えられるが、それはコンセプトである「寛げるお店」とは相反する事であろう。北側を塞いだ事によって施術スペースは唯一西面から採光を確保できるのであるが、西側隣地には住宅が建っている。「寛げるお店」とするには隣地からの視線をカットする事はもちろん、施術スペースとして特別な仕掛けが必要であった。そこで施術スペース正面の壁は間口全てを地窓、目隠し壁、ハイサイドライトの3層で構成した。これによって隣地からの視線は防ぎながら地窓からは施術スペース占有の庭を眺められ、ハイサイドライトからは空を望む事ができるのである。施術中の視線は上下の開口に向けられ、壁の向こうに視線が誘導される事で部屋の奥行き以上の広さを感じ開放感と寛ぎを感じる空間となった。

室内の壁は杉板以外はオーストラリア発祥の塗料「ポーターズペイント」でMさんのDIYで仕上げられている。待合室の印象的な紫色の壁はダッチスサテン仕上げ、それ以外はストーンペイント仕上を採用した。

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