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サンカクヤネノイエ, 神子島肇建築設計事務所 神子島肇建築設計事務所 モダンスタイルの 玄関&廊下&階段
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サンカクヤネノイエ, 神子島肇建築設計事務所 神子島肇建築設計事務所 モダンスタイルの 玄関&廊下&階段

『 サンカクヤネノイエ 』は築41 年の住宅リノベーションである。ご主人のご生家でもあるこの家をなんとか蘇らせたいというクラ

イアントファミリーの熱い思いを受け、デザインがスタートした。(お爺さまが建てられお父様が住み、ご主人も幼少期を過ごされた三代つづく思い出深い家とのことだった)古い建物のリノベーションは構造や断熱の問題もあり、工事費的

にも必ずしも優位ではなく、施主の思いに背中を押された形だったが既存建物をはじめて見たとき、そのたたずまいとボリュームに興味を感じたのを今も鮮明に覚えている。

⑴外観のカタチを記憶のイメージとして風景にとけこませること。

⑵内部は仲むつましい ご家族の絆にふさわしいような中心を創ること。

このふたつがプロジェクトの中核をなしている。ひとつ目のコンセプトでもある外観に関しては既存建物より素材・デザインを削ぎ落し、シンプルで明快なファサード、すなわちピュアなアイコンとなるように目論んでデザインした。玄関先の約 樹齢100 年の松の木とのマッチングもバランスよく整える事ができたと自負している。ふたつ目の中心のある内部構成については、薪ストーブを配した吹き抜けを介して ダイニング・キッチン・リビング・1.5F 寝室・2F スタディールームがゆるやかにつながり、あたかもひとつのルームとなるように構成してある。火を囲んだ家の中心から、家族の気配・思い・精神的なつながりをそれとなく感じられる空間とはどのようなバランスが良いのか。場と場の距離感に一番関心を持ち、スタディを重ね、最終プランにたどり着いた。しつらえとしては、既存の柱・梁を活かしながら補強個所もあえて表し、新旧部材のコントラストを楽しめるように配慮してある。竣工から約一年が経過し、むき出しの柱に背比べのあと、既存の梁にブランコを設置、 そして走り廻るお子さん達・・・。思い描いていたように、カスタマイズされ今なお成長過程である。イエは自分らしい生活のツール(道具箱)というのが私の持論だが歴史あるサンカクヤネのハコにカタチつくられたこのイエは、まさにクライアントの秘密基地であり、遊園地になりつつある。

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4.5

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