Tubo.v, 北脇一郎建築設計事務所/Ichiro Kitawaki architects: 北脇一郎建築設計事務所/Ichiro Kitawaki architectsが手掛けた現代のです。,モダン
Tubo.v, 北脇一郎建築設計事務所/Ichiro Kitawaki architects: 北脇一郎建築設計事務所/Ichiro Kitawaki architectsが手掛けた現代のです。,モダン

「Tubo.V」は診療所と住宅が併さるものであり、この建物は筒状になった空間が二次元的に曲線を描くものとなっています。この曲線を描く筒状の空間に、人が生活を行い、日々の仕事を行う空間を併せ持つものとなっています。

昔、人は自然に生まれた大きな空間に居住し、家族がその空間の中で生活を行っていました。そして、それは時間の経過とともに変化、進化を重ね変容を遂げて行く事になるのは、私たちは知っています。日本人の生活においても、戦前の頃までは障子等に区切られてはいるものの、大きな一つの空間の中で家族が暮らし、その空間の中で日々の仕事の一部を行っていました。完全なプライバシーの確保は望めませんが、その代わり家族の密度は非常に高かった様に思われます。人の存在を幼少期より身近にとらえ、親との関係や兄妹との関係が嫌が応にも持たざるを得ないと言う状況であった様に思います。現代の建物、特に住宅は各個人の空間が非常に重要視をされ、部屋によって区切り、そのつながりが薄くなっているのではないかと考えています。

現代において、生活を行う空間と仕事を行う空間を併せ持つ場合、どの様な形が有るのかを自身なりに見つめ直してみた建物と「Tubo.V」はなっており、大きな筒状の空間に日々営まれる生活を包みこみ、 “人と家族” “人と仕事” “家族と仕事” それぞれの繋がり、連続性を自身なりに構築を行ってみたものです。階層の違いや床のレベルの違いを筒状空間の内部で設け、時間、行動パターンを微妙に変化させ、それぞれの繋がりや連続性を生み出す事を行っています。日常の家族の生活と日常の仕事をそれぞれを断ち切るのではなく、日本人の生活の中にある潜在的な生活環境を見直し、現代の空間に活かしたもの、大きな空間の中に包み込み、繋がりや、連続性を生み出す事に配慮を行った建物。それが「Tubo.V」となっています。

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