若い世帯向け1LDKの8世帯集合住宅である。
敷地は駅から程近いが閑静な住宅街に位置する。
大小2本の道路に接しているが敢えて路地のような幅員の狭い道路に向けて入り口をつくり、その少し閉鎖感のある路地からの連続で路地状のアプローチをつくり人を引き込む。
敷地の中央にある中庭を各住戸の住人が通り玄関に導くという関係により常に住人が中庭を意識して生活することとなり、この建物の象徴とした。
それぞれは中庭をいつも視界に入れながら生活することになる。
内部は高さを近隣建物に馴染ませたことにより通常よりも低いので屋根部分も居住空間として組み込んだ結果、不定形の空間が出来上がりそれぞれが違うプランのため各住戸が異なる居住空間を楽しめるようになっている。