2013年
北海道十勝地方の大自然の中に建つ小さな家。
クライアントは、人里離れた集落のような土地を購入し、ここに住むことを決めた。
春から秋にかけては、あたりは緑豊かになり、釣りを楽しんだり、野鳥を観察したり、敷地内に植えたシラカバの木にハンモックを引っ掛け心行くまでくつろぐことができる。
冬は一面の銀世界が果てしなくつづいて行き、犬を遊ばせたり、歩くスキーを楽しんだりすることができる。
この地にどんな建築がふさわしいのか?
散々悩んだあげく、クライアントの要望と、周囲の自然に対して素直に対応できるプランに辿り着いた。
玄関から庭へつづく『通り土間』もうけ、薪ストーブを囲むようにその場所が生活の中心になるようにした。
スキップフロア的な空間を片流れ屋根で一体化するとともに、天井高さを抑えることで、内部容積を抑制し、暖房負荷を低減している。