敷地は都心に近い住宅地にあり、 本の南北方向に流れる通りに挟まれている。
このうちのの一つの西側の通りは、以前は小さな小川が暗渠となり、現在は緑道となって
いる。敷地は昔の河岸の形状が反映され不定形になっている。
この形態が自然のものとして残るように二つの通りを小道で繋ぎ、建物周囲を植樹したバ
ッファゾーンが西側の緑道の環境とも結びつく景観を創ることで、密集地に人工的な自然
の小さな谷間が構築される空間とした。
建築は 層の構成で 階部分は小さく窄まり、 階部分はオーバーハングし迫り出している。
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オーバーハング下を小道が抜け、各方向にあるバッファゾーンから建物内部に採光や通風
を導いて、多角形化した壁面が内部空間に複雑さを生んでいる。
Title SHEERDROP
Architect KENYU FUJII
Photo by Atsushi NakamichiNacasa & Partners Inc.