利便性と部屋の広さを気に入って都心の低層マンションを購入したご家族。
ご夫婦ともにインテリアへの関心が大変高く、ヨーロピアンテイストの上質な空間にしたいというご希望をお持ちでした。
壁式構造で間取りを大きく見直すことは難しかったため、スケルトンからすべてを一新、一つひとつの素材、設備、インテリアなど、ディテールまで徹底的にこだわって、お二人の理想とする空間を目指すことにしました。
全体の印象をつかさどるリビングダイニングやホールの床材には、ベージュの大理石を採用。框のフォルムが美しい白いイタリア製のドアと相まって、明るくエレガントな雰囲気を醸し出しています。
家族みんなが集まるリビングダイニングは、壁面収納にバイオエタノールの暖炉と大型のワインセラーをビルトイン。壁面、カウンターデスク、飾り棚に張られたトラバーチンの大理石と間接照明が華やかさを演出します。 深いブルーとゴールドが上品なカーテンや質感の良いレザーのソファも一緒にコーディネートし、統一感のある空間を実現しています。 天板の石目が個性的なダイニングテーブルはご夫婦が熟慮の末にセレクト。グレーの鏡面塗装がスタイリッシュなキッチンやシャンデリアとの相性も抜群です。
サニタリー、バスルーム、トイレなどの水回りにも全面的に石、タイルを採用。水栓、洗面ボウルからミラーまで丹念にセレクトし、ラグジュアリーな空間に仕上げました。 寝室は、ヘッドボードの大理石カウンターの上部に、ファブリックを緞子(どんす)張りで仕上げ、落ち着きと高級感を生み出しています。
「時間と手間はかかりましたが、ディテールまでこだわっていただき、本当に理想的な住まいになりました」と奥様。ご親族やご友人を招くことも増えたそうで、これから長い間家族で楽しく暮らせる素敵な住まいになりました。