大阪下町の密集住宅地に建つ間口4mの住まいです。
間口が狭く隣家との隙間がないため唯一光が入る道路側に大きな開口部とテラスを配します。目隠しの格子
は日本の町家に古くからあるデザインをアレンジしています。
住宅の真ん中にはエキスパンドメタルでできた階段を設けます。上部に設けられたトップライトからの光が
1階まで落ちる光の筒となります。
トップライトは開閉ができて空気の流れる換気塔としても役立ちます。
狭小ながらも前栽、テラス、スキップフロア、可変性のある畳室、土間空間が面積以上の豊かさを住まいに
もたらします。
写真撮影:古川泰造