阿武隈高地を連ねる宇津峰を東に望む農業地域にある二世帯住宅です。敷地は、周囲を施主所有の庭や畑等に囲まれており、豊かな住環境を享受していました。施主は兼業農家を営んでおり、農作業や庭の手入れなど外での作業が日常という暮らし向きを踏まえて、ズレやナナメによって、豊かな外部環境を取り入れるとともに、内部での活動が外に向かい、さらには地域に開かれていくことを意図しています。 また二世帯は、これを機に同居するため、子世帯をLDKを2階に配したスキップフロアとし、共用の応接の他、親世帯の第二リビングとしても機能する和室をその一部として配置することで、つながりをもちながらも自立した生活が築けるよう計画しました。