山王マンション407 リノベーション, nano Architects nano Architects モダンスタイルの寝室 木 木目調
山王マンション407 リノベーション, nano Architects nano Architects モダンスタイルの寝室 木 木目調

■山王マンション概要

1967年竣工の、黒光りするタイルをまとった近代ビル「山王マンション」は福岡市博多区、低層木造家屋密集地に出現しました。ステイタスシンボルとなる当時まだ珍しいエレベータや電話交換機室を備えた最新鋭の賃貸マンションだったのです。 時は過ぎ、築40年をこえ老朽化した山王マンションは、入居率低下、家賃低下、収益低下という負のスパイラルに陥り、古びた近代様式の外観と、薄汚れた障子に襖、畳敷きの内装は、誰しもが既に価値がないものと感じていました。しかし本当に老朽化した建物そして内装には価値がないのでしょうか? (*日本では、建物の価値は、時間の経過とともに落ちてくのが常識になっている)

■この流木は、日本における老朽化した建物の象徴である

築40年以上経過し老朽化した賃貸マンションがあります。時間が経過すればするほど価値が落ちていくこれまでの日本の常識では、このマンションの価値はほとんどありません。

海辺に打ち上げられた一つの流木があります。 この落ちている流木に何の価値があるのでしょう。

価値のないものと思われていた「流木」が、価値あるオブジェへと生まれ変わったように、価値のないと思われた「山王マンション」も、リノベーションの力により蘇ることができるのです、たとえばこの部屋のように・・・

photos:Yasunori Hidaka

色: 木目調
素材: 木
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4.5

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