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最近の住宅は、街並に対して背を向けていると感じます。
この住宅は、街並、そしてその先にある社会に対して背を向けず、
それらと向き合う事を考え、建物の外側から設計を行いました。
敷地は、近くにある緑豊かな公園につながる2つの道路に挟まれています。
その2つの道路に対して積極的に開き、つながる住宅にしました。
その事から、内は、強く外とつながったことで、
生き生きとした空間となり、スケールの大きな居心地を生んだと思う。
それは、街や社会、その先にあるいろいろな物や事とつながっているという
「安心感」という居心地だと感じます。
それぞれの家々が、街並と向き合い、つながる事を考える。
その事で、たくさんの「生き生きとした場所」が生まれ、
楽しく豊かな街並となるだろう。
同時に、大きな「安心感」を持った社会になると信じている。
写真 石橋敏弘