house k, 髙木貴間建築設計事務所 髙木貴間建築設計事務所
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きっかけは奥様のご病気でした。車椅子生活に対応できるよう3階建ての家をバリアフリーに建て直す計画が持ち上がりました。要望は「開放的にするこ
と」「家型にすること」。家型を希望する理由は落雪の為に三角屋根を採用した札幌の古い町並みへの愛着でしたが、敷地の近隣は陸屋根の続く新興住宅地でし た。開放的にとはいえ、屋外に対して大開口で開いて開放的にする事は、北海道での寒さを考慮すると最適解では無いように思えました。北海道での寒さを考え ると、熱損失の多い窓を小さくして壁を極力多くする事が温熱環境的には必然です。

しかし、それはKさんの希望する「開放的」という要望との相性が悪い選択となります。そこで内部の部屋を家の形にして、室内に町並みを作り出すアイ デアを提案したました。これは一挙両得のアイデアでした。開放感も得られるし、Kさんが希望する三角屋根が並ぶ町並みも室内に再現可能となったのです。完 成した住宅は、北海道に根ざした新しい内部性を持つ住宅の一つの解法となったのではないかと考えています。

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