大阪・枚方「オクタゴン」新築コートハウス, CN-JAPAN/藤村正継 CN-JAPAN/藤村正継 階段
大阪・枚方「オクタゴン」新築コートハウス, CN-JAPAN/藤村正継 CN-JAPAN/藤村正継 階段

「住宅は住むための機械である」ル・コルビュジェのこの言葉に何度も助けられている。


日本建築であるために「木と土と紙」で出来た建築を数多く創ってきた。無垢素材にこだわり、経年において美しく年を重ねる建築を目指してきた。特に、構造美や機能美こそが美しいと思っている。
床暖房やソーラー、どうも電気仕掛けの建築が苦手である。


この建築には「木も土も紙」も使えなかった。少し小屋組みを現わし、床に杉無垢板を使う事は出来たが、外観等はガルバリウム鋼板である。既製品も多く使用した。そういう意味では「機械(機能)」であるかも知れない。
ただ、床暖房やエアコンに頼ることはなく、夏は涼しく、冬は暖かい、住宅になるよう、窓を開口している。
特に中庭はリビング以上の平面積を持ち、眺めるだけでなく使うことのできる庭。
365日、違う表情を見せてくれるであろうし、植物も成長するであろう。

1階のパブリック空間から2階のプライベート空間への縦移動に八角形のシリンダー空間を用いた。
同じく八角形の天窓から指す”光”に導かれるように階上へ移動する。階段を、ただの移動空間にしたくなかったからである。

建築において、最も重要なことは「趣(おもむき)」ではないか?と思っている。
人・建築・庭”共生”しながら「趣」も共に成長するような住宅であって欲しい。


CN-JAPAN 建築デザイナー 藤村正継

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