千葉県市原市にある戸建団地の中にあった実家をその息子さん一家のための家として建て直した計画です。
実家の隣の空き地も購入済みだったため、2区画合わせて100坪ほどの広い土地に対して約50坪ほどの家を提案しました。
後々は足が悪くなったご両親を招きたいというご希望と、家に入った瞬間に高く吹き抜けている空間のイメージがあったため、大屋根をそのまま勾配天井にして、玄関からほとんど段差のない平家としました。
たくさんの見え隠れや居場所を作ることと、家の中を移動する空間をたくさん作ることによって、大きな空間がより大きく豊かな生活空間になることを意図して、寝室や水回りなどの空間をバラバラに配置した上に大きな切り妻の屋根をかけ、部屋と部屋の間を家族の共有空間としました。
煙突のように屋根から突き出した子供部屋はトップライトになっていて、部屋にこもらせたくないというご主人の希望から建具のついていない開口部より、家全体を自然光がさらに明るくしています。