建主ご夫妻が住まい探しの中で出会われた家は、同程度の予算の新築ではとても望めない広さの昭和40年代築の物件でした。必要のある箇所に耐震補強を施した上で、1階を中心にリノベーションを行いました。既存の庭を駐車場として利用するとともに、大きな軒下空間を確保するため、既存の窓際の部屋は外壁を少し後退し、残りを多目的に使える大きな土間としました。大きな土間引戸により庭から直接入れる形としており、現在はベビーカーでそのまま入る事のできるプレイルームとして使われています。カリフォルニアスタイルをイメージされていたため、既存の天井と間仕切りの大半を撤去し、柱梁は白く塗装して、空間の印象を一新しました。アクセントとなるターコイズブルーの壁と建主のセンスを生かしたディスプレイとが相まって、楽しいリビングとなっています。