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大磯の家, 手嶋保建築事務所 手嶋保建築事務所 家
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大磯の家, 手嶋保建築事務所 手嶋保建築事務所 家

大磯は東京都心から西へ65キロ程離れた郊外の海辺の町で風光明媚なところである。

敷地は、両隣には既に戸建て住宅が建ち、西側には崖下に建つ平屋建ての隣家を挟んで、小川に面している。川向こうには邸宅の庭の竹が生い茂り、家をこの西側の景色に向かって開いた。私が着目したのは、西側の景色はもちろんであるが、敷地の西側に流れる小川であった。水面を渡る涼風を室内に取り込むことができるよう、玄関はモルタル洗出し仕上げの土間として、1階床を1m程上げて床下を収納とした上で、川側の床下の開口部から風を室内に取り込む風道を設けることを考えた。南側壁面には書棚を造り付け、その書棚に合わせて階段を配することで、上り下りしながら書棚を利用することを考えた。上部にはルーバーを持つトップライトを設置して家全体に抑制された光を導入れた。この書棚は階段を支持する構造としての働きを合せ持つ。この階段下にはオーケストラピットのような密やかな書斎を設けている。

クレジット: t.teshima architect & associatesphoto by Masao Nishikawa
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