木更津の海近くの工業地帯にある設備工事を業務とする事務所に隣接して計画された。
5人家族の集まる共用スペースと狭くてもいいので各自の個室というのが最初の条件。事務所に近いため、あまり住宅の生活感が出ないようにとの要望もあり、個室は南面させるのではなく1階吹き抜けのリビング空間と夫婦寝室のみ南側に向け、シンプルな南下がりの方流れ屋根が家を包み込むような形態とした。2階の西側には大きなテラスを確保した。屋根に穴のあいたような形状がアクセントになっているが、この位置への設置は夏の花火が見たいというリクエストによる。
自転車やカーレース、アウトドア等多くの趣味をお持ちのため、作業場所としての広い玄関前スペース、吹き抜けの収納などを用意している。構造表しの天井、合板のままの廊下などローコストにも配慮した住宅だ。