小高い丘の上にある公園を東側に望む眺めの良い敷地に、シンプルなキューブ型で木部と白壁のバランスの良い住宅を希望されました。
敷地より一段低い道路面から見上げられることを想定し、また木部は経年劣化により色褪せが予想されることから軒裏に多用、木張りの外壁面にもなるべく雨や紫外線が当たらないよう傘のように2階のボリュームを大きくして防いでいます。 その張ね出したフラットな床・屋根面が象徴的で存在感のある重量バランス形状をしていることから『flat』と名付けました。 屋根先端からの室内へ向う軒裏・天井は、2階の小屋裏空間を確保するために逆勾配天井とし、2方向から下ってくる天井面が広いリビングやスキップフロアと相まって、ただのフラットではないダイナミックなリビング空間を演出しています。
随所に見られる黒いスチール部材は全てhausが施工図を描き、施主のKさんにより製作していただいたもの。 流石の仕上がりで、表面仕上の焼付塗装はエンボス仕上げでスチールながらマットな質感と手触りも良く逸品です。