船橋の家, 秦野浩司建築設計事務所 秦野浩司建築設計事務所 モダンな 家
船橋の家, 秦野浩司建築設計事務所 秦野浩司建築設計事務所 モダンな 家

千葉県船橋市の住宅地に計画した木造2階建ての専用住宅です。敷地は典型的な旗竿敷地で、宅地部分は道路から約4m上がっており、東西に長い台形の造成地です。 宅地部分の北側には高さ約4mの擁壁があり、その上は小学校の敷地です。 南、東側は2階建ての隣家が接近して建っています。 西側は約10mの木々が生茂る美しい林に面しています。林は小学校の敷地なので、 この先も維持されると思われます。 お施主様からは、「光があふれ、居心地が良く、家族みんなが自然に集まれ、同時に個々の時間や個性を大切にする空間をもつ家」を要望されました。 この住宅では林の美しい緑を室内にどう取り込むか、又、部屋同士の繋がりをどのように扱うかに重視して計画しました。 北側の擁壁の基礎の上に構造的な理由で建物をのせられなかったので、建物を擁壁から約2m離す必要がありました。 建物のボリュームは、敷地形状に合わせ西側が広くなる台形とし、南側によせた配置としました。 建物をはさんで東西にまとまった庭が確保出来、2つの庭は、北側の通路状の庭で繋がります。 1階は、最も眺望の良い西側先端にリビングを配置し、その後にダイニング、母の部屋を配置しています。ダイニングと母の部屋の間の引戸を引込めば、西側の林から、庭、テラス、リビング、ダイニング、母の部屋、東側の庭まで空間が連続します。 リビングの西側の開口は4枚引込み窓になっており、北側の壁の中に全てサッシを収納して全開口にすることが出来ます。 玄関、便所、食品庫、キッチン、脱衣洗面室、浴室は南側にまとめて一列に配置し、玄関からの裏動線も確保しています。 リビングの上は吹抜けとし、林に面して2層分の開口を設けることで、林の緑をより多く室内に取り込めるようにしています。 吹抜けの中に階段を設置し空間にアクセントを与え、吹抜けに面して奥様の書斎を配置しています。 書斎からは林の緑を望みながら、リビングで遊ぶ子供の姿も確認出来ます。 幅広なカウンターなので、子供と一緒に利用することが出来ます。 又、書斎を介し寝室と子供部屋を配置しています。 家全体として廊下は無く、各部屋が緩やかに繋がりながら空間を構成し、同時に各部屋のプライバシーも確保出来るようにしています。 家全体で林の美しい緑を取り込みながら、家族みんながリビングを中心につながりをもてるような素敵な家になったと思います。

写真撮影:山崎亜沙子

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