若い教育者夫妻の為の住宅です。かなり開放的なライフスタイルを希望され、最低限の寝室と子供部屋だけ個室としあとは、ワンルームとして計画した。予算等を考慮し倉庫のような単純な鉄骨フレームで大きな箱をつくり、ＬＤＫの大きな吹き抜けを介して２階のファミリールーム（書斎兼子供のプレイルーム）まで一体となった大空間とし、家族の気配を常に感じられるようにした。吹き抜けの暖房効果を増すために、開口部の複層ガラスと床暖房を採用してある。使用材料は、コストを考慮して、ガルバリウム鋼板、塗装、節ありの杉材に限定してあり、南面の大開口部のサッシも、スチール製より割安な、杉の集成材を使用している。

種別 / 用途：専用住宅 / 規模・延床面積：112.21㎡ / 構造：鉄骨造２階建 / 所在地：鹿児島県日置郡東市来町 / 竣工日：2003年4月

写真撮影：三好芳昭