リビング TOSHIAKI TANAKA&ASSOCIATES/田中俊彰設計室 モダンデザインの リビング テーブル,財産,家具,建物,シェード,植物,インテリア・デザイン,リビングルーム,ソファー,木
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 雷山の家は、福岡県の西部、雷山の裾野に開発された別荘地内に位置し、周辺は緑豊かな自然環境に恵まれた場所である。
 敷地は東西に長く南西方向に開けた斜面である。北西に古代伊都国の肥沃な平野と、遠景に糸島半島の可也山を望むことが出来る。

構造は、1階と2階の1部が鉄筋コンクリート造で、2階にさらに鉄骨と木が加わった混構造となっている。この架構方法によりプランの自由性と、空間の開放性が確保出来た。片流れの屋根勾配がそのまま内部の天井の勾配となり外壁につながり全体の形態を構成する。内外を曖昧にしながら外部へ連続する屋根と外壁が、風景を切り取りながら空間を規定している。

敷地の高低差は最大で12m、東西の2カ所が接道している。車庫と勝手口は2階レベルの道路側にあり、鉄骨の通路が架けられ直接つながる。最も低い場所からは長い緩やかなアプローチを昇り1階の玄関へ至る。主要な諸室は2階に位置し、より高い視線で周辺の風景を眺めることが出来る。

この建築は自然と一体となる空間体験のできる場であり、四季折々のまた日々刻々と変化する周辺の景観をとり込むことにより、豊かな生活の舞台となることが期待されている。

クレジット: ©Kouji Okamoto
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