海に近く平坦に開けた敷地。
さえぎるものが無く強い陽射しや風にさらされる厳しい環境に、
簡易な設えでサスティナブルな住宅をつくる方法を模索したプロジェクトです。
キャンプ場でタープを張ると雨天だけでなく晴天時も便利なことから、
「タープが作る日かげ」と「快適なエリア」の相関性に注目し、
太陽の動きと共に『屋根と床』の関係を根本から見直すことにしました。
最終的にはコンピューターで太陽の年間軌道を追跡し、
動く影の範囲を逆算していくように屋根の大きさなどを決定しています。
大きな屋根が季節に合わせて必要な日照を調整し、
『冬季はいつも日なた・夏季はいつも日かげ』となる室内を作り出します。