この家は京都のベッドタウンにある。
大手ハウスメーカーに勤めていたご主人は、退社しweb上に『out of stock』という店舗を開いた。 商品は主にアンティーク雑貨。キッチン用品やキャラクターグッズ等をフランス、イギリス、アメリカの中古市を巡り買い付けに行く。
奥さんもアンティーク好きで、家族で買い付けに行くこともあるそうだ。 求められたのは、ローコストで好きな雑貨に囲まれて暮らす家。
主たる空間を2階に集め、リビング、ダイニング、キッチンが一体となる大空間とした。動線を出来るだけ減らし、小さくて大きな家を目指すためである。
キッチンは背面のカウンターと共にタイル貼りの造り付け。夫妻のこだわりは細部にまで渡り、吊り戸棚のガラスは自らインターネットで探した。
2階の一室空間は南の高い位置に窓を設けるため、片流れの屋根とした。構造材を細かく、規則正しく配置することで、重量感を減らした。
壁はペンキ仕上げ、天井は構造用合板、床材はパイン材の無垢フローリングを使用。安価でシンプルな素材がアンティーク雑貨をさらに引き立てる。 制作もののダイニングテーブルも、イームズのチェアもこの家に良く合っていると思うのだ。
■2006年12月『1000万円台で建てた家2』 に掲載されました。
■2006年12月『住まいnet関西vol.7』 に掲載されました。
■2006年12月『1000万円台で家を建てるvol.3』に掲載されました。
■2006年2月『NewHOUSE 4月号』 に掲載されました。に掲載されました。
【大阪 京都 滋賀 奈良 和歌山 全国対応 一級建築士事務所アトリエm 守谷昌紀】