私(当社)の自宅兼モデルハウスとして建築したログハウスです。
プランニングは夫婦で行い、パブリックとプライベートが共存した家です。
【… 材料面について… 】
ログはフィンランド製のラミネートログを採用。
D形断面の形状は、外面は丸く内面はフラットなので、ディテールの良さと使い勝手の良さが両立できます。
また、ログの厚みは最大部分で140mmあり断熱性も十分。北東北の岩手でも暖かく過ごしております。
ログハウスの場合、ログの厚み=外壁の厚み=断熱材の厚みですので、ログの選定の際には熱貫流率を計算した上で厚みを検討しました。
【… デザイン面について… 】
デザインは極力シンプルに整え、正面からは完全なシンメトリーにして均整をとるように努めました。
北欧デザインを意識し、窓枠の色にスカンジナビアレッドを採用しました。
内部は壁と天井は無垢のまま木をあらわして無塗装。
フロアの色とカーテンの色を白で合わせて清潔感と統一感を出しました。
内装建材がすべて節有りの北欧パイン(オウシュウアカマツ)なため、ややもすればただの木の箱になってしまいがちです。
そこで、照明器具とウィンドウトリートメントで異質感を加えることで空間に締まりを持たせました。
【… 室内環境について… 】
北国岩手では冷房よりも暖房を重視します。
当社の設計ポリシーとして、40坪までは暖房器具一台で十分暖かく住めるようにします。
このモデルハウスも、薪ストーブ一台で実際に冬を温かく過ごしています。
その為に、暖房器具(薪ストーブを含め)の選定と暖気の循環経路はよく検討して設計しています。
各部屋に1台ずつ置くようなコストをかける必要はありません。