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湯どの庵, (株)岩倉榮利造形開発研究所 (株)岩倉榮利造形開発研究所
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湯どの庵, (株)岩倉榮利造形開発研究所 (株)岩倉榮利造形開発研究所

日本の温泉宿 「湯どの庵」

-「洋」の機能に「和」の情緒 -                 デザイン&プロデュース 岩倉榮利造形開発研究所                 

大正時代に建てられた日本家屋を持つ宿 「湯どの庵」。一時は閉館を考えたというこの旅館を復活させたのは若きオーナー〝阿部公和〟さんであります。 彼が私のデザインセンターOZONEでのデザイン展示会(TAKAYAMA WOOD WORKS展)の発表会を見に来たことを切っ掛に、デザイン&プロデュースの依頼をしてきたのです。

私は、今までの旅館の概念を取り払うことから始め、古いもの、新しいものの両方に同時に挑戦することを基本に 西洋的なホテルの合理的なシステムの良さと、日本的な趣のある空間と素材をミックスすることにより、コンセプトを〝 「洋」の機能に「和」の情緒 〟としました。 住宅の延長という考え方で事を進め、空間の機能は、パブリック(ロビー・ラウンジ・ダイニング)なスペースとプライバシー(客室)なスペースをキッチリとわけ、特にインテリア空間のデザインを和にこだわり、素材は、木材や、和紙、竹、漆喰など日本の伝統的なものにまとめ上げました。

プロジェクトは建築を根岸正典さんに依頼。又、彼からの推薦でコーディネートを上野朝子さん。フラワーアートをCHAJINさんに加わっていただき、ミーティングを進めました。

オーナー阿部さんは、今の商業化された旅館運営には疑問を抱いており、宿の根本的な考えとして、単なる観光産業ではなく、そこで寛ぐ〝時間〟。料理を楽しむ〝時間〟に価値を見いだし、その〝時間〟にお金を費やす時代になると考えておりました。 「何もしないけれど、楽しかったよ」と言っていただけるような旅館にしたいものであると、阿部さんが常日頃語っている思いであります。                          

私のつくりあげた空間が、その思いに叶ったとすれば、幸いであります。

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