Monoclinic, アトリエ・天工人 アトリエ・天工人 オリジナルな 家
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モノクリニック

-新しい中間領域のあり方-

東京は、交通の利便性が土地の価格を決め、建物より土地の単価が2~3倍高い。そのため、平均的な収入の人々は狭い土地しか買えない。一方で昔から日本人は、自然を愛し、自然と上手く調和してきた。地震や台風や日光の脅威を和らげるために「縁側」、「軒下」、「土間」の中間領域を設け、自然を愛でる場所ともなった。それは、豊かな生活を確保するための「多様性のある中間領域」と言える。その中間領域を再評価し、狭い敷地に適用するために、平面的な操作ではなく、断面的な操作により「東京の空の切り取り方」のスタディーを10年前から行う中で、新たな中間領域を獲得した。

このトップライトは、大きな変形した四角形の開口とその中にある正四角形の面とそのまた中にある正四角形の開口で出来ている。それぞれの大きさは、ペアガラスの技術的な製作範囲から決められ、全体が構成されている。内部にいる人の視線が、外側の変形した開口から無限の空へ繋がり、意識を解放させる。その内側の不透明な四角の面が視線を止めることで内部を意識させる。さらに、真ん中の四角がピクチャーウインドーであるかのように、内部を意識させる。このトップライト全体が、内部や外部を横断し、この平面的な三重の要素が「多様性のある中間領域的な面」を形作っている。

クレジット: photo by toshihiro sobajima
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