この建物は都会の密集した敷地に建つ、3階建ての住宅である。開口部6.5m×奥行23mの敷地に、3つのトンネルボックスカルバートの積層させている。1階はエントランス、テナント、2階は子供室、主寝室、バスルームのプライベートスペース、3階はLDKのパブリックスペース、屋上にプール、ルーフガーデンが配置されている。
2階のバスルームにはライトコートがあり、開口部をオープンにすると外部のような曖昧な空間になり、バスタブから空を眺めることができる。内部空間にいながら四季の変化を感じることができる居住空間をつくり上げている。3階のテラスは床にLDKと同じ石を使うことで開口部をオープンにした場合、テラスが外部リビングのような曖昧な空間になり広く感じられる。都会の敷地に対して外部と内部の関係を曖昧にすることで、限られた空間を最大限に使うことが可能となる。またLDKには耐熱強化ガラスで囲まれた暖炉、その上部に白いボックスがあり、ボックスの中には暖炉の排煙ダクト、両サイドにはエアコンが2基ビルドインされて、空間をニュートラルにしている。