雲間からさす光
高台から、どんよりと曇ったモノクロムの風景を俯瞰していると、遠い海が黄金色に輝いている。思わず私はその方向へ走り出していた。
ほんの一瞬の光。いつ消えてしまうかも分からない光に、私は強く引き寄せられる。
いつのまにか、私は、そこへ行って、あの光を浴びることを熱望している。
もし、それがかなうなら、きっとなにかが変わるに違いない、という想いに捉えられて。
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