敷地は前面道路が狭く、一層分のレヴェル差を持つ。古くからの高級住宅地ではあるが、現況は周囲に住宅が密集している。道路からのレヴェル差を利用し、地階に広いアプローチ、ガレージ、その奥にサンクンガーデンを伴ったホビールームがある。パブリックスペースである1階にはウォーターフォールが流れる自然石の階段によりアプローチする。暖炉や海水魚の水槽、充十な植栽はクライアントの要望であったリゾート感の演出の一部でもある。2階は夫婦のためのプライベートスペース。3階は子供室と広いルーフテラスを持つ和室が設置されている。狭い間口の敷地の周辺状況により建物の両サイドは閉鎖的にし、4層の空間を立体的に積上げた構成である。
2013.10
東京都渋谷区神宮前
専用住宅
設計監理:小林恒建築研究所
施工 :佐藤秀
構造規模:RC造・B1地上3階建
敷地面積:251.13㎡
建築面積:124.45㎡
延床面積:410.16㎡
撮影 :ナカサ&パートナーズ