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風が通り抜ける家 , アトリエグローカル一級建築士事務所 アトリエグローカル一級建築士事務所 カントリーデザインの リビング
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風が通り抜ける家 , アトリエグローカル一級建築士事務所 アトリエグローカル一級建築士事務所 カントリーデザインの リビング

1.風の通り道(夏・春・秋)

T様のご要望は、できるだけエアコンを使わずに窓を開けて風を通すことのできる家でした。そこで暖かい空気が上昇する原理を活かし、南側の窓から入った外気が家の中心に設けた吹抜けを上昇して北側のロフトに設けたハイサイド窓へと抜ける風の通り道を作りました。また、室内の建具を引き戸にすることにより、すべての部屋を開放状態にできるようにして東西方向の風通しも確保しています。キャットウォークにより吹抜け越しの窓が全て開閉できることもポイントです。

2.吹抜中心の温熱バリアフリー(冬)

吹抜け下部のダイニングの床には温水床暖房を、上部にはシーリングファンと補助用の小型エアコンを設置し、引戸で連続した各室や水回り空間に暖気を偏りなく行き渡らせるようにして、ヒートショックの生じにくい温熱バリアフリーな空間を実現しています。 断熱は省エネ等級Ⅳの性能を確保し、特に屋根面の断熱と通気には十分配慮しています。

3.軒の出、庇による日射調整

家の外周には屋根の軒の出を十分に設けたり1階窓の庇を兼ねたバルコニーを巡らすことにより、夏の強い日差しが直接室内に入らないよう日射遮蔽を行いました。一方太陽高度の低い冬は日差しが室内に届くように軒の出を調整しています。西側にも軒の出とバルコニーを巡らすことにより、西日を遮る簾やグリーンカーテン等が設置しやすくしました。

4.緑を継承する

T邸は北隣にお住まいの祖母の宅地の南半分を譲り受けて建っています。家が建つ前は草木が大きく育った緑が溢れる庭でした。家の建設に当たってはできる限り既存の草木を残したり移植したりして、大切な緑を継承するように努めました。

5.動線、収納、自然素材など

1階北側には玄関⇔シューズクローク⇔キッチン⇔パントリー⇔勝手口と続く収納たっぷりの通り抜け動線を、2階には吹き抜巡るよう回遊動線を設けています。 室内壁は珪藻土や月桃紙など吸放湿性のある自然素材を用いています。フローリングは天然油塗りのナラの無垢材です。

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