旧キッチンの天板を再利用したふるくてあたらしいキッチン。 ゲンカンパニー / Gen & Co.
旧キッチンの天板を再利用したふるくてあたらしいキッチン。 ゲンカンパニー / Gen & Co.

千歳市の支笏湖でカヌーガイドをされているMさんご夫婦から、家を見てほしいと言われたのは2014年の9月のこと。

小さい頃にキャンプに連れて行ったもらったきりの支笏湖にまた通うことになり、 すっかり支笏湖の虜になってしまいました。 支笏湖を取り囲む、樽前山、風不死岳、恵庭岳、そして紋別岳。 この紋別岳の麓にMさんの家があります。

家の魅力は、居間から支笏湖の湖面を望むことができる絶好のロケーションと、 裏のミズナラの大木とその脇を流れる沢。 築30数年の木造モルタル造り2階建ての家です。

今回は外装や二階には特に手をかけず、一階の水回りを中心にリノベーションしました。 傷んでいた外壁や、床下の土台周りや床をなおし、仕切られていた部屋の壁を取り払い、 天井を落として広々とした大きな空間を作りました。 高価な材料を使わず、仕上げも構造用合板にペンキ仕上げの壁、20畳を超えるワンルームの床は、 クライアントと一緒に貼り、水性のニスを塗りました。 壁と天井の塗装は、ゲンカンパニー主催のワークショップの教材として提供していただき、参加者を募って 実際のリノベーションの現場で塗装の下準備から、塗料の種類と塗り方までをクライアントも一緒に体験してもらいました。塗装の後は、タープの下でランチを食べ、支笏湖でカヌーにのって、ともに学び、食べ、遊び、このリノベーションの一番の思い出となりました。 (ワークショップの様子はこちら)

半年ほど時間をかけて話し合い、工事にも参加して一緒に作り上げたこの家はここからがスタートです。 クライアントと一緒に、家と時間をかけて心を通わせていった、そんな実感があります。 ご夫婦で棚を作ったり、子供達とペンキを塗ったりこれからも変わっていく様子も楽しみです。

協力 支笏ガイドハウス かのあ    

コレカラ工房

撮影 Mihoko Tsujita

クレジット: photo by Mihoko Tsujita
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