外国人旅行者の為の簡易宿所(ゲストハウス)の計画。
計画地は古くからある商店街の一角に位置する。 利用者の減少により商店街はシャッター街化が進み従来のテナント誘致では活性化が望めない状況にある。 近隣の住人だけではなく、新たな人通りを創出する施設を既存の建物を流用して作ることで、街の魅力はそのままに、活性化を計る。
既存の建物は戦前に急造されたもので、傾き等がひどく住人不在から30年以上を経過していた為、既存調査、耐震改修、防火性能の向上が求められた。 限られた予算の中で効率的に計画し、出来る部分はすべてオーナー自身が施工できるような計画としている。 宿泊だけでなく、誰でも気軽に入れる土間はあるときはギャラリーになり、カフェになり、スポーツ観戦をする場所に変化していく。 自分たちで場を作り、環境を作っていく、そしてその愛着は街へ波及していく事に寄与できたら嬉しいと考えた。