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建築家の自邸 Architect's own house, 高原生樹建築設計事務所 高原生樹建築設計事務所 オリジナルデザインの リビング
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敷地は1977年初めて目にして即気に入りました。でも他人地。周辺は大規模開発された住宅地で池を挟んだ

公園に面する住宅敷地など滅多に手に入りません。

当時この敷地周辺は殆ど樹木もなく造成直後不動産会社の建て売りが目立っていた頃です。

この敷地は開発業者が公園と計画していた区画を切り売りした様にも思える好立地でした。傾斜地でもあり隣

接する池は4メートルほど低く向かいの道路から池越しに見る敷地は抜群で室内からの眺めもきっといいはずと

その時は思いました。

造成、植樹から40年近く経つと池周辺のラクウショウ(メタセコイヤに似ている)の木も巨大になり樹高は

20メートル近くに育っています。

大樹を生かすべきと考え1階はピロティー2階がメインフロアーになりました。

夏の早朝南に面する開口部を全開するとまさに森の中の「ツリーハウス」な気分です、実は敷地が樹木に

覆われて周りの住宅が全く見えないからです。熱帯夜で夜窓も開ける事が出来ずエアコンで暮らす都会

とは大違い。まさに爽快な気分です。

周囲のラクウショウが蒸散する水分はどのくらいかは検討がつきませんが何百㍑にもなるかも知れま

せん。これだけの量を周辺に打ち水している事になるのですから、やはり涼しくなっているのでしょう。

夏のテラスは午前中メタセコイヤやポプラの木陰となり木漏れ日となります。吹き抜ける風はとても

爽快です。

大木には年間を通じて季節毎に色んな鳥がやってきます。鳥が止まる高さがほぼ2階のフロアーと同じ

高さになることも多く目の前で多くの野鳥を観察することも度々です。ウグイスなどは鳴いていてもなかなか

見付ける事が出来ない鳥ですが目の前でいるときはさすがに見付ける事が出来ます。人なつっこいモズに

シジュウカラ、ヤマガラそれにメジロ、エナガ、ヒヨドリ、ムクドリが多くきます。ここではバードウォッチング

に必要な双眼鏡は要らない様です。

設計が仕事なのに難しい理屈は嫌いです。周りの樹木を取り込み、夏涼しく明るく広々と風通しよくが希望

でした。毎日気分良く生活出来、季節ごと、日ごとに変わる周りの景色を楽しむことが出来るのはちょっと贅沢なことです。

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4.5

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