旗竿敷地に建つ心地良い家

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旗竿敷地という言葉を聞いたことがあるでしょうか?それは細長い通路で道路と結ばれた旗竿のような形をした敷地のこと。敷地は道路に直接面していないため、周りを他の建物に囲まれることになります。もちろん、それでは心地良い家を建てるのは簡単ではありません。そこで紹介したいのはシキナミカズヤ建築研究所が手がけた家。それは旗竿敷地で問題となる閉塞感を生み出さないような特別な家となっています。

隣家に周りを囲まれた敷地

今回家が建てられたのは神奈川県の横浜市。敷地は新しく作られた住宅街の一角に建てられました。土地を無駄なく開発するためために、周辺には多くの家が建ち並んでいます。本住宅はそんな場所に生まれた旗竿敷地に建てられることになりました。旗竿敷地の竿となるのは10メートルの通路。それ以外は全て隣家に囲まれることになり圧迫感を感じられる可能性がありました。またそればかりでなく隣家によって採光が得られない可能性もありました。そこで開放的で明るい家にすることが考えられたのです。

光を取り込むために考えられた建物の配置

通常家を建てる場合、その多くは敷地を最大限に活用したものになるでしょう。ですが本住宅では敷地に敢えて余裕を持たせるようにしています。敷地の形は細長い通路部分を持つ四角形。それに対して45度ほど回転させた四角形をベースにした建物が建てられました。そうすることで隣家との間に隙間が生まれます。そして、その隙間によって隣家の間から射し込む太陽の光を取り込めるようにしたのです。

土間が生み出す個性的な空間

家の中に広がるのは印象的な空間。玄関から奥へと土間が広がっています。それはリビングと玄関を繋ぐだけでなく、リビングの向こうにあるウッドデッキと繋ぐような形になっています。土間は地面と同じ高さで屋外と接する場所に作られるため、屋内でありながらも屋外的な性格を持つ空間となります。そんな空間が家の中に作られるため、家の中には変化が生まれて、他とは違う個性的な空間が生まれるのです。

多くの光を取り込むLDK

土間に隣接するのはキッチン、ダイニング、リビング集まるLDK。そこは明るい光に溢れています。敷地には建物と角度をずらすことで生まれた庭があります。そんな庭に射し込むのは暖かな太陽の光。それを最大限に取り込めるように、LDKには大きなガラス窓が取り付けられているのです。もちろん、このような明るい空間は家族が集まる場所には最適な場所となるでしょう。

回遊性を生み出す2階の空間

2階に広がるのは、広がりが感じられるような特別な空間です。その中心には設けられたのは独立した部屋。その部屋を中心にしてぐるりと回ることができます。このような空間構成は回遊性と呼ばれる行き止まりを無くした空間となります。それは家の中を回れるようにすることで閉塞感を和らげることができるのです。このようにして広がりを感じさせて、特殊な敷地に建つ家に心地良さを生み出しているのです。

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