坂茂の建築

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2014年、建築界のノーベル賞とも言えるプリッツカー賞を受賞された日本を代表する建築家、坂茂氏をここhomifyでご紹介出来ることをとても名誉なことと思う。新しい技術を採用した坂氏の現代建築は、社会や経済に関わる新たなアイディアを発信している。

紙管は坂氏の代表的な建築の構造材として有名であり、これまでハノーバー国際博覧会日本館やトルコ、インド、中国、日本、スリランカ等、沢山の国々で自然災害後の仮設施設などを建設してきた。今日はこの紙管を使用して建てられた「紙のカテドラル」と「カンペール 巡回パビリオン」をご紹介する。

紙のカテドラル

2011年二月、ニュージーランドで発生したマグニチュード6.5の大地震は、街のシンボルでもあるクライストチャーチ大聖堂にも大きな被害を及ぼした。この大聖堂再建までの仮設建築として、紙管を使用し建設されたのがこの「紙のカテドラル」である。紙管とコンテナーを構造材料とし、形成された大きな三角形のこの教会は、700人以上収容可能で、いつも教会に集っていた同じ位の人数を収容することが出来る。

平穏な空間

クライストチャーチ大聖堂が再建されるまで50年間程建つ予定のこの教会の内装は、紙のナチュラルな色合いで、平穏な雰囲気をつくり出す。屋根は紙管、床はプレキャストコンクリートで制作されている。この紙管は、震災により被害を受けた地元のビジネスをサポートする為、市内で調達された。クライストチャーチ大聖堂の再建が完成した際には、この紙管はリサイクルされる。ここではミサ以外にも、イベントやコンサートの施設としても使われている。

内装

木の椅子、紙管の屋根、十字架、祭壇を含め、全ての内装が坂茂建築設計によってデザインされている。カセドラルの中には倉庫や小さなチェペル、祈りのスペースなどいくつかの空間をつくっている。教会という平穏な空気と、紙管のナチュラルな色彩は、美しい調和をつくり出している。

明るい空気

紙管の間からは教会に適した美しい光が差し込む。教会正面にはカラフルな三角形のステンドグラスが採用され、震災で被害を受けた、元の大聖堂のデザインを思い起こさせる。

紙管を使用し、新しい技術を生み出し、なるべく多くの一般市民の為、すなわち社会の為の建築を提案、実現する坂氏の作品は、人々に希望を与えてくれる。

カンペール 巡回パビリオン

スペインの靴ブランド、カンペールは移動可能な建築が必要であった。組み立て、解体を簡単に出来、カーゴシップで様々な場所へ巡回可能なこの紙管で出来たカンペールパビリオンは、 2011年から2012年に開催された 、地球を一周するヨットレース、ボルボ・オーシャンレースの為に建設された。それぞれの紙管のサイズは収納の際になるべく小さなスペースに収まるよう計算され作られた。

ユニークな形

円い木材の床の上に円形に並べられた高さ6メートルの紙管は、スチールケーブルで張られた白のカンバスを支えている。 大きなテントの様なこのパビリオンは屋外でも屋内でもなく、野外の空気を感じることのできる建築である。

インテリア

このオープンスペースには、紙管でつくられた棚や壁を含め、円形や四角形など、様々な形を使用しているが、色と素材が空間に一定の調和を与える。坂氏の代表的構造材料である紙管は、どこか素朴な空気があり、訪れるものに安心感を感じさせる。更に、驚くことにこの紙管で建設された建物はコンクリートの建築よりも耐震性があるらしい。

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