古民家再生リフォームの種類と注意点

A.Imamura A.Imamura
エコ町家再生, 冨家建築設計事務所: 冨家建築設計事務所が手掛けたアジア人です。,和風
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古民家再生は. かつての日本人たちが暮らした木の文化の住まいの原型と言えます。世界にも稀に見る高度な建築物である古民家は、見るものに懐かしさと、優れた日本文化へ憧憬と感銘を与えてくれています。今回は、そんな古民家再生リフォームの種類と注意点に関する基礎知識をご紹介します。

古民家再生の種類

古民家再生リフォームには大きく分けて5つのタイプがあるといわれています。民家の状態や、どう活かしたいかなどでリフォームの手法は変わります。また、民家によって必要な工事は変わってきます。1軒1軒の必要再生部分は異なるので、古民家鑑定士に相談してみましょう。状態や要望、設置する機器などで、費用が高くも安くも調整できます。再生後をイメージして、こだわりに時間と費用をかけるのが古民家再生の醍醐味ですね。

一般的な古民家再生リフォーム

一般的な古民家再生リフォームは、建物の構造体、柱や梁などには手をつけず、水回りの設備の入れ替えや床・外壁などの補修をメインに行います。写真の様に、床材を新しく入れ替えたり、外壁を板張りや白壁にするなど、民家の良さを引き立たせるリフォームを行うのが一般的です。

半解体再生リフォーム

壁、床、屋根を外して、柱と梁の組み手のズレなどを直して建物の傾きを修正したり、床の沈みを改修します。土台が傷んでいるのが見つかった場合は、コンクリート基礎を造って土台全体を替えたほうが、長屋での暮らしが快適なものになります。こちらは、向井一規建築設計工房が手がける長屋のリフォーム。施主の希望で長屋の原型を再生させるため、既設の増築部分を外し、長屋の空間の原型を保ちながらも、現代の住まいに欠かせない洗面・浴室・トイレという水まわりを充実させ、また新しい梁・柱を追加し補強されています。古さと新しさが融合した白いタイル張りのモダンな住まいに生まれ変わりました。

撮影:鈴木研一

半解体再生リフォーム

壁、床、屋根を外して、柱と梁の組み手のズレなどを直して建物の傾きを修正したり、床の沈みを改修します。土台が傷んでいるのが見つかった場合は、コンクリート基礎を造って土台全体を替えたほうが、長屋での暮らしが快適なものになります。こちらは、向井一規建築設計工房が手がける長屋のリフォーム。施主の希望で長屋の原型を再生させるため、既設の増築部分を外し、長屋の空間の原型を保ちながらも、現代の住まいに欠かせない洗面・浴室・トイレという水まわりを充実させ、また新しい梁・柱を追加し補強されています。古さと新しさが融合した白いタイル張りのモダンな住まいに生まれ変わりました。

撮影:鈴木研一

移築再生リフォーム

気に入った古民家を都市部など、他の場所に移して再生することもできます。移築再生リフォームには以下の3つの方法があります。「完全移築リフォーム」‐民家の部材のほぼすべてを活用して再生。「部分移築リフォーム」‐建築プランに応じて、民家の部材を選択・移築。「構造体移築リフォーム」‐民家の太く強度があり、趣きもある柱・梁だけを移築。どの場合でも、やはり移築再生リフォームでは、柱や梁などの構造体が美しく、しかも強度のある古民家を選択することが大切となります。

こちらは、築180年の農家を静岡県伊豆高原に移築再生しています。二階は民家移築再生リフォーム、1階部分は新しくコンクリートと木造の混構造建物となっています。また、この家のアプローチにある腕木門は山梨県の民家にあったものをそっくり同様に移築、屋根は杉皮で葺き直したものであり、住まいにさらに奥深い感じを与えています。

古材をリサイクル

古材センターで流通・販売されている民家の部材をリフォームに使用します。マンションの部屋を古民家風にリフォームするなどの利用法があります。各地の古材センターで、リフォームの意図にふさわしい強度・形・色の古材を選びましょう。こちらは、古民家の古材をつかいリフォームされたマンションの一室。壁一面につくられた本棚も古材が使用されています。古材がもたらす独自の雰囲気で、とても落ち着いた味わいのある書斎に生まれ変わりました。

【リフォームや古民家については、こちらの記事でも紹介しています】

※ リノベーションとリフォームの違いとは?それぞれの特徴と魅力まとめ

※ 古民家をリノベーション!その空間に隠された魅力とは? 

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