欧米の田舎町を思わせる素朴さが印象的なカントリースタイル。どこか懐かしい、ぬくもりを感じるデザインが特徴のインテリアスタイルです。ひと口にカントリースタイルといっても、現在はナチュラルカントリーやフレンチカントリーなどスタイルも様々で、より洗練されたデザインもみられるようになってきました。今回は素敵なカントリースタイルのインテリアをご紹介します。
カントリースタイルのベースカラーは白と茶色とされています。でも、それだけでは平坦でメリハリのない印象のインテリアになってしまいそうですよね。そんなときは、小物やラグにアクセントカラーを使いましょう。アクセントカラーは必ずしも強い色とは限りません。カントリースタイルのアクセントカラーには、ペールカラーを使うとよいでしょう。あたたかみを感じさせつつ、インテリアの物足りなさを補ってくれます。
ベースカラーの茶色は自然の木材を想起させる色。カントリースタイルに用いる白は、ピュアホワイトよりもオフホワイトの方が茶色になじみが良いようです。アイアン素材の黒は、空間を引き締めるアクセントにもなりますね。
カントリースタイルには、自然を感じさせる素材が多く用いられます。天井は木、床と壁は異なるテクスチャーのストーンで仕上げたカントリースタイルのリビングルームです。素材感の強いインテリアですが、滑らかな手触りのソファを合わせることで、洗練された雰囲気が感じられます。
カントリースタイルをつくる家具には、シャビ―なペイントを施した家具もよく使われます。アンティークのような風合いの白い家具は、白い壁と合わせることでエレガントになり過ぎません。家具の持つほど良い重厚感が、ワンランク上のカントリースタイルに仕上げてくれます。
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天井と壁に木、床に石を使った、あたたかみあるカントリースタイルです。コーナーソファは淡色の木壁に調和するモスグリーン。素朴になり過ぎそうな色使いと素材感ですが、壁は白で余白を取っていること、コーナーソファに向かい合うベンチは背もたれがないことなどにより、空間に軽快な印象を与えています。
ケヤキ一枚板のテーブルを中心に据えた、アンティークの和箪笥や絵皿が並ぶダイニングキッチンです。家具に使われた素材の持つ力強さはそのままに、白いキッチンや淡色の木フローリングで囲み、ほど良い重厚感のあるインテリアに仕上げています。アイランドキッチンはモザイクタイル貼りです。
白と茶色は自然のなかにある色ですから、観葉植物にもよくなじみます。ライトやダイニングテーブルのデザインをシンプルにすると、緑がいっそう映えますね。ダイニングセットの切り株チェアとも好相性です。
白と茶という色使いの基本をおさえれば、カラフルなキッチンもカントリースタイルにまとめることができます。小物が赤や黄色などの暖色系の場合、壁や家具にほんの少し黄色の入ったオフホワイトを選ぶと、キッチンと小物のなじみが良くなります。
クラシックな水栓金物を合わせた脚付きの洗面化粧台は、カントリースタイルにもよく似合います。木調で仕上げたバスルームの内装とのバランスも良好です。真鍮の取っ手をつけたドアや猫足のバスタブなど、デイテールにも凝ったバスルームですね。
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