子どもの成長は親が思っているより早いものです。成長にともなって持ち物は増え、部屋は散らかり、服のサイズはどんどん変わりますから、子ども向けのクローゼットには十分な収納量が求められます。とはいえ、子どものモノだけでクローゼットが満杯になるのも困ります。今回は子どもたちの成長を前提とした、10のクローゼットご紹介します。楽しくて機能的なクローゼットをつくって、子どもたちをお片付け名人にしましょう!
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ファミリークローゼットは家族の服を1ヶ所にまとめて収納できるので、家の中をすっきりさせたい方に向いています。ハンガーパイプは高い位置と低い位置に分けて設置すると便利です。子どもが小さいときは親が手に取れる位置、少し大きくなったら自分で下のハンガーパイプから衣類を出し入れし、さらに成長したら大人と同じように使うことができます。
小さな住宅では子ども室のベッドスペースをロフト、その下をクローゼットとすることも多いでしょう。クローゼット内にハンガーパイプを設置するときは、ハンガーパイプから床までの高さが1.5m程度あれば、コートなどの長い衣類も十分に収納できます。
子ども室のクローゼットは、間仕切り壁としても機能します。子どもが小さい時期は一つの大きなプレイルーム、将来的には個室に分けたいということもあります。間仕切りには可動式のクローゼットが便利です。
クローゼットには必ずしも扉が必要というわけではありません。すぐに散らかる子ども部屋には、出し入れしやすいオープンシェルフはいかがでしょうか。扉の開閉がないだけで、片付けのハードルはかなり下がります。ハンガーパイプから直接服を出し入れするスタイルにすれば、服の脱ぎっぱなしも少しは防げるかもしれません。すっきり片付いたお部屋なら、勉強もはかどります。
クローゼットを設置する場所は居室や専用スペースに限りません。廊下の幅にゆとりがあれば、廊下にクローゼットを計画するのも便利です。廊下は毎日何度ととなく通る場所ですので、子どもだけでなく、大人にとっても使いやすいクローゼットになりそうです。
ユニット化した可動式の家具でワードローブをつくり、子どもの成長に合わせて増やしていくというやり方もあります。子ども室の間仕切りもこのようなワードローブにしておくと、子供が成長して家を出ていけばひとつの大空間になります。思い切った方法ですが、将来を見越した合理的なアイデアといえるでしょう。
ここまでは大人の視線で機能重視のクローゼットをご紹介してきましたが、子ども目線で見た楽しいクローゼットもご紹介します。高さ1mほどの小さなクローゼットは、自分のモノだけがしまえる秘密の空間です。秘密のクローゼットはベッド下やデスクの横など、子どもにとって使いやすい位置に計画するとよいでしょう。
クローゼットや押入れは、子どもたちの好きな漫画にもよく出てきます。クローゼットに隠れたいという気持ちをちょっと味わえる、小さなおこもりスペースをつくるのも楽しそうです。
クローゼットの横に、何にでも使えるボードをつくってみましょう。子どもたちがお気に入りの服のコーディネートを考えたり、好きな絵を貼ったり、自由に楽しむことができます。
クローゼットの位置を壁付けにせず、背板を見せるようにレイアウトすることで、着替えできるスペースが生まれます。ちょっと大人っぽい、ウオークインクローゼットのある子ども部屋が出来上がります。