高級住宅街といわれる街を歩いていると、一戸建ての大邸宅だけでなく、緑に包まれゆったりと佇む低層マンションがあるのを目にします。このようなマンションには集合住宅ならではの格調の高さと重厚感があり、街並みへの貢献度も小さくありません。今回ご紹介する2つの建物は、景観を意識した、ラグジュリーで魅力的な住まいです。
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都内でも有数の高級住宅街である、渋谷区松濤に建つヴィンテージマンションです。外観は街並みに調和する、景観を大切にしたデザインが目を引きます。アイボリーの外壁に植栽の緑が彩を添えており、閑静な住宅街にふさわしい、落ち着いた佇まいです。
アプローチはマンションの顔となる部分です。共用部は内装、外装ともに大理石を多く使用した、本物志向のデザインとなっています。ファサードとアプローチにはグレーを基調とした御影石、植栽周りと柱にはエメラルドグリーンの大理石をボーダー貼りを施し、ドラマチックな空間を生みだしています。
床はイタリアの大理石ボテチーノクラシコを基調に、ダークブラウンのボーダーを施しています。右手にあるエントランス扉はダークブラウンのかまち扉で、訪れる人をあたたかく迎えます。白い壁面はタソスホワイトの大理石を漆喰で仕上げています。白が基調なので、クラシカルでありながら重くなり過ぎない空間となっています。
エントランスを入ると正面に大きな鏡があります。フレームはエントランス扉と同じダークブラウンのモールディングにエメラルドグリーンの大理石を組み合わせています。きらきらと光るシャンデリアが鏡に反射し、華やかな空間をつくります。
カーペット敷きの床に猫足のコンソールテーブルがアクセントになった、ホテルライクな空間です。決して華美な装飾ではありませんが、上質な暮らしを予感させる空間です。
こちらは外国人向け賃貸を併設した、広尾の高台に建つ集合住宅です。広尾周辺には有栖川宮記念公園や各国の大使館がみられ、緑豊かでアカデミックな雰囲気が感じられます。各室から森の緑を借景するようデザインされた、景観を楽しむ贅沢な邸宅です。
建物正面のアプローチです。引き込まれるようなゆったりとしたアプローチは、建物に落ち着いた印象を与えています。
エキゾチックなファブリックと小物でまとめられたリビングです。自然光がたくさん入る、明るい空間です。目にする景色は、広尾に暮らしながら別荘にいるような気分にしてくれそうです。