10のやさしい配慮から始める、高齢者のための家づくり

近江八幡の家(車椅子生活者のための平屋住宅), タクタク/クニヤス建築設計 タクタク/クニヤス建築設計 モダンデザインの リビング
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高齢者にやさしい家づくりを考え始めませんか?歳を重ねるごとに、今までなんてこともなかったことが不便に感じたり、億劫に感じるようになります。これは私達の誰にでも起こりうることです。高齢者にとって安心して快適に生活を送るためには、どのようなポイントを意識する必要があるでしょうか?シニアのための住まいリノベーションは、新しい設備や機能、暮らし方に慣れるために65歳までにと推奨されています。「まだまだ若いので大丈夫!」そう言わずに、家族みんなのために高齢者のためのやさしい家づくりを考えてみましょう。



平屋で始める高齢者にやさしい家づくり

高齢者にやさしい家づくりで人気の平屋建て。高齢になってくると、階段を登るのが辛くなったり、腰痛などを患っていれば階段の上り下りは出来るだけ避けたいと感じ始めます。夫婦のための終わりの住処、もしくはひとり暮らしをする場合は、足腰が弱ったときのことも考えた住宅選びが重要です。そういった点からも、平屋建ては高齢者にやさしい家づくりの代表として選ばれています。


「住まいの写真」ページでは様々な種類のリビングを紹介しています。◀

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高齢者にやさしい家づくり、快適に暮らしやすい間取り

高齢者が快適に過ごしやすい間取りは、各部屋を回遊できる間取りプランです。廊下スペースをなくし、車いすでも動きやすい間取りは、自立した生活を維持しやすくなります。また部屋を行ったり来たりする時間が削減でき介護もしやすくなりますね。


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寝室とトイレの間取りを近くする

高齢になると、トイレに行く回数も増えてきます。寝室のすぐ隣にトイレがあれば、深夜にトイレに行きたくなったときも億劫になりません。また転倒や寝室とトイレの気温差から起こるヒートショックなどの家庭内事故を防止することもできます。また将来的に介護が必要になった時も、ベッドとトイレの距離が近いとトイレ介助がしやすくなります。


【住まいについては、こちらの記事でも紹介しています】

 家の価値を高めるには?ヴィンテージマンションのリノベーション3選

高齢者にやさしい家づくりはバリアフリーが基本

高齢になると足腰の衰えからつまずくことが多くなります。高齢者にやさしい家づくりでは、まず「つまづかない家づくり」が基本です。バリアフリーの住まいは、高齢者だけでなく、どの世代にも優しい家づくりです。バリアフリーの住まいならば、万が一、ケガをしたときも、自宅で不便を感じにくいでしょう。


やさしい玄関スロープで

高齢化社会の日本では、バリアフリー設計をはじめ玄関のスロープなどが当たり前になってきました。段差があるとその先に進めない、外出するのが億劫になるなど、誰かのサポートがなくては移動ができない状態が続くと、身体の衰えが進むだけでなく、精神的にも大きなストレスが募ります。スロープがあれば足腰への負担が軽減でき、ちょっとした外出にも積極的になれますね。

自立を保つ手すりのやさしさ

高齢者に限らず、私達は住み慣れた環境で最期まで過ごしたいと望みます。高齢や病気、けがなどでは特に歩行能力の低下が顕著です。身体機能の低下に備え、住まいはバリアフリーでの段差の解消と一緒に手すりの取り付けや床の滑りやすさの改善を考えましょう。

お風呂場の安全でヒートショックを防ぐ

脱衣所や浴室も寝室の近くに配置しておくと、車いすの生活になった時も移動し易く、介護の負担を軽減することが出来ます。また寝室と浴室の温度差が少ない動線にしておくことでヒートショック対策になります。浴室乾燥や暖房機能を、浴室だけでなく脱衣所もとりいれることで温度差を減らすことができます。

介護が必要になっても困らない、広々としたトイレスペース

一般的に小さくとられることの多いトイレスペース。でもバリアフリー対応のトイレの広さは一般的に、戸建てのトイレよりも広いスペースが必要です。さらに介助が必要な場合は、より広さが必要となり、幅180cm程度、奥行き180cm程度を確保する必要があると言われています。トイレ介護は、介護者・介助者ともに身体的な負担が大きいものです。一日何度も使用するトイレスペース、

自宅で過ごす時間が増えるから、大きな開口部と美しい景色

一般的に、高齢になるほど仕事や家事の時間が減少し、趣味や余暇の時間が増える傾向があります。外出や余暇を楽しむシニアがいる一方で、一日6~9時間もの時間を家の中で座ってテレビを見たり、ラジオを聞いたりして過ごす高齢者がいます。自宅で過ごす時間が増える場合は、少しでも屋外に近いテラスや大開口部があると気持ちが落ち着きますね。でも、大きな庭をつくるのは控えましょう。庭の手入れは大仕事です。誰かに頼む場合はコストがかさみます。

高齢になっても使い易いキッチンデザインで

高齢になってからも使い易いキッチン設備を取り入れましょう。例えば、座りながら調理しやすい調理台の下部がオープンなデザインや、座って作業をし易い調理台の高さにする等の工夫をしてみましょう。火の安全面を考えるとIHクッキングヒーターに変更したり、高い場所の収納はなくす、または昇降式デザインにする等の工夫なども良いですね。

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