ジェンダー問題に取り組む!10のユニセックスクローゼットのデザイン提案

A.Imamura A.Imamura
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SDGsの目標「ジェンダー平等を実現しよう」でも注目を集めているジェンダー問題。性差が表れやすいファッション業界でも、近年ユニセックスへの取り組みが進んでいます。さて、ファッション好きな人が多い日本ですが、ジェンダーギャップ指数2021によると、実は日本は156カ国中120位というかなり深刻なジェンダー問題を抱える国の一つです。伝統的な性別認識にとらわれない思考や行動は、ファッションだけでなく、私達の暮らしからも始まります。今回は、ファッションとクローゼットからジェンダー問題に取り組むべく、住まいのユニセックスクローゼットのデザインを提案していきます。

ステレオタイプなジェンダー問題、彼女の方が多くの服を持っている?

ステレオタイプなジェンダー問題を現われのジョークの一つに、「彼女の方が多くの服を持っている」なんていうせりふがあります。彼女の方がはるかに多くの服を持っているとほのめかして、哀れな男性は間に合わせの収納エリアに追いやられる、というものです。実際、男性は女性と同じくらい洋服を持っています。ユニセックスクローゼットの中でも、二人のワードローブを整理し易いウォークインクローゼットを利用して、ステレオタイプなジェンダー問題を解決してみませんか?


▶「住まいの写真」ページでは様々な種類の収納を紹介しています。◀

※ ウォークインクローゼットの写真ページ

ジェンダー差を感じさせないユニセックスクローゼットデザインで

リビング インナーバルコニー|東京都足立区|収納の家 homify モダンデザインの リビング

ドレスルームと聞くと、衣類を身につけたり、化粧をしたりするための部屋を想像します。洋服やアクセサリーが綺麗に飾られるといったデザインを想像しがちです。でも、家族のクローゼットは二人で使うもの。ジェンダー差を感じさせないユニセックスクローゼットデザインを取り入れてみましょう。こちらはLDK横に設けられたクローゼット。ニュートラルな白と開口部を設け、明るい印象に仕上げられています。


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ウォークインクローゼットで整理

ファミリークローゼット|東京都足立区|収納の家 homify モダンスタイルの寝室 木 木目調

実のところ、男性も女性と同じくらい洋服を持っていることが多いと指摘しました。そこで、私がおススメするのは、大量の洋服を整理し易いウォークインクローゼットです。ハンガーパイプが設置されており、洋服を収納するだけの十分なスペースが確保されています。また部屋のように独立したスペースとして扉がついているため、家全体のデザインを壊すこともありません。


【住まいについては、こちらの記事でも紹介しています】

家事は分担でなく「一緒に」、キッチンデザインからのレボリューション15のポイント

二人で使い易い寝室横のウォークスルークローゼット

homify 北欧デザインの ドレッシングルーム

カップルでクローゼットを共有する際の問題は、慌ただしい朝の身支度時です。ウォークスルークローゼットは、出入り口が2つあり人が通り抜けできるタイプです。 動きやすさや回遊性を高めるため、お互いの朝の効率をスムーズにサポートしてくれます。

男性が家庭での責任を分かち合うファミリークローゼット

男性が家事・育児等に費やす時間は、欧米の主要国と比較した場合、短時間です。そのジェンダー問題の現われの一つに、男性は自分や子供の洋服が「どこに収納されているか把握していない」ことが多々あります。そんな問題は、ファミリークローゼットで解決してみましょう。ファミリークローゼットとは、名前の通り家族みんなで使うクローゼットです。こちらのようにウォークスルータイプなら、暮らしの動線の一部になっており、どこに何がしまってあるかわからないなんて言葉は出なくなります。もし男性が、家庭での責任を女性と分かち合うようになれば、その分、女性が社会に参画していくためのハードルは低くなります。

家事効率がアップするクローゼット配置

ジェンダー問題の一つに、女性だけがランドリーなどの家事を行うといったことが挙げられます。洗濯や乾燥、片付けなどの家事負担による女性の社会進出の遅れは社会課題の一つですが、同時に暮らしの問題と言えます。こちらは、ランドリーから乾燥、そのままクローゼットに収納できるスムーズな家事動線の住まい。洗濯など家事の負担軽減と時間短縮は、女性の社会進出などの社会課題の解決と男性の家事・育児の大きなサポートになります。

忙しくても丁寧に暮らす

家事全般を一切女性に任せきりという態度をやめましょう。男性の家事・育児等への参画は誰よりも男性自身にとってプラスであり、むしろ「関わらなければ損」です。子育てを通じて子供の日々の成長を実感することで幸福感が向上したり、様々な家事に関わったりすることで生活者の視点や経済感覚等が身につきます。こちらの住まいは、ランドリーからクローゼットまで一直線の家事効率が計算された住まい。家族の日々の暮らしのために効率計算された素敵なマイホームの良さは、家事を丁寧にし暮らす中でより実感していくでしょう。

性差にとらわれないニュートラルな色で

子供部屋のカラーは、男の子はブルー、女の子はピンクで彩るといった伝統的な性別感覚が用いられ子供の個性に合わせた多様な色使いが少ない傾向が多く見受けられます。子供のクローゼットも、性差に囚われないユニセックスなニュートラルカラーにしてみませんか?新しい時代を担う子供達には、もっと多様性と個性を育んで欲しいと願います。

在宅勤務とジェンダー問題

こちらはウォークインクローゼットに、長テーブルが配置された住まい。在宅ワークの長期化でリモートという働き方も広がり、このような空間はフレキシブルな仕事場として利用できるのが嬉しいですね。

一方で、在宅勤務をすることで、女性の負担はいっそう増し、プライベートと仕事の両方でストレスを増大させていると言われています。さらにこれから在宅か出社かを選べるようになったとき、ジェンダー格差はさらに広がると言われています。 ケアを担う人は家で働くことを選び、そうでない人はオフィスに向かう傾向に。オフィスにいる人といない人では、仕事の評価に差がつけられる可能性があります。

ステレオタイプを乗り越えて

おしゃれやスタイリッシュさは、女性だけのものではありません。ユニセックスに好まれるクローゼットデザインを取り入れてみましょう。私たちの社会の構造と労働の在り方は、男性に長時間労働を強い、男性の生活を痛めつけるものです。この男性たちを取り巻く危機の背景には、「男らしさ」のステレオタイプが潜んでいます。まずは、一日の始まりに使うクローゼットからジェンダー差をなくしていきましょう。

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