廊下はただ通路としてでなく、アイデア次第でぐっと有効的で広がりのある空間として使うことができます。一時的に通る場所だけではもったいないですよね。さまざまなデザインとアイデアの、廊下やホールをそれ以上の使い方ができる空間をご紹介します。
家の中でありながら、まるで離れの場所をゆるやかにつなぐ玄関。突き当たりには一面のガラス窓があり、室内と屋外の境界を感じさせないような抜けのある風景が魅力です。家と家の軒先にいるような、どこかほっとする風景を思い出すようです。
2階の吹き抜け通路からバルコニーへ向かう道は、すのこのような設えで特別感のある雰囲気。隙間から少し漏れる光は1階からみても、まるで木漏れ日を思わせるようです。各部屋も吹き抜けに面して開口があり、どこも明るい部屋があります。
廊下を挟んで、両脇に小さな庭を携えた空間。廊下を通るたびに、まるで森の中を歩いているような清々しさが感じられます。上から注ぐ光が神秘的なムードを作り上げ、室内にユニークな風景を作り出します。
玄関からすっと伸びる土間は、両サイドのフローリングスペースを壁なしでつなぐ空間です。どこからでもアクセスしやすく、住む方のアイデアでどんな使い方にも広がるインテリアがユニーク。
以前の建物の特徴を最大限に生かし、玄関ホールが広々とした雰囲気に。躯体の趣と高い天井が味わい深さを演出します。広々とした空間はフリースペースとしても、思い思いにゆったりと過ごせる空気が流れます。
螺旋階段と土間をつなげ、多目的に使えるスペースがリビングの一角に。階段のシルエットと立体感を生かし、植物の生き生きとした姿が映えます。階段下は収納や見えない空間となりがちですが、通路と組み合わせることで広がりのある視覚効果が生まれます。
2階のオープンスペースと吹き抜け、廊下が一体になるスペースにカウンターを広々と設置。好きな場所で、また家族が何人も横並びで座ることができます。1階からみても天井が繋がる広がりがあり、2階から見ても目の前の視界が開け、落ち着いて作業ができそうです。
天蓋のあるキッズスペースへ導かれる廊下は、ルーバー仕様になっているため階下へも光が通ります。階段部の吹き抜けの延長を演出し、ホールの開放感が生かされました。2階のホールは腰壁に絵本をディスプレイ。子供がのびのび楽しめる空間です。
リビングのスペースを思い切った土間空間に。軒下の屋外空間と繋がり、リビングがぐっと広く感じるとともに、さまざまな使い方の広がりが生まれるようなプランに仕上げられています。
壁付のキッチン、ダイニングのスペースをつなぐぐっと幅広いカウンターが特徴のこちらの住まい。建築家のアイデアにより、まるでバーのようにも、作業スペースとしても、カフェのように落ち着く空間としても、多目的に使えるように作られました。