土地探しのコツ6ポイント ー自分にあった希望通りの土地を探すには?

A.Imamura A.Imamura
SAKURAの家, 井上久実設計室 井上久実設計室 モダンな 家 鉄/鋼
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マイホームの建設は、まず土地探しから始まります。この土地探しは、言い換えれば、長く住む場所を探すということになるので、ライフステージや通勤、土地の価格など、様々なことを考慮して慎重に選ぶことになることでしょう。今回は、このなかなか難しい土地探しの手順と一緒に、探し方のポイントや選び方などを紹介していきます。

土地探しを始める前に、事前の準備

土地探しの方法には、いくつかの方法があります。しかし、まずは土地探しを始める前の事前の準備を行いましょう。マイホームを建てる際にかかる費用の多くは土地代です。その予算、希望の土地の広さ、立地条件、生活環境など、出来るだけあげられる希望条件を書き出してみましょう。希望条件には優先順位をつけておくと、土地探しの際に役立ちます。


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土地探しの方法は?

希望条件を把握したら、土地探しを始めます。この土地探しにはいくつかの方法があります。まずはインターネットで希望エリアの土地探しをしてみましょう。希望エリア周辺を歩いてみながら、売り看板が出ていないかをチェックするのも良い方法です。またそのエリアに根差した不動産会社に問い合わせる方法もあります。


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土地探しから建築家と一緒にマイホーム計画を始める

家を新築する際には、土地を探すのと同時に家の施工会社も探しておかなければいけません。もし希望の建築家をすでに見つけているのであれば、マイホーム建設を土地探しから一緒に行ってくれる建築家が多くいます。希望マイホームの間取りや予算相談、メリットやデメリットなどを、建築家と一緒に相談しながら進めていけるので心強いですね。


【住まいについては、こちらの記事でも紹介しています】

 和モダンな家20選

ファイナンシャル計画はしっかりと

土地を買う前に、自分たちの収入だといくらくらいの土地・住宅が望めるのか計算しておきましょう。自分で計算することもできますが、プロのファイナンシャルプランナーに依頼することもできます。住宅資金だけではなく、子どもの教育資金や老後資金も必要です。住宅資金だけに偏らない意見が欲しいのであれば、しっかりとその意思を伝えましょう。

ライフステージごとに実現したい暮らしをイメージ

街並みや住環境を確認しながら、ライフステージごとに実現したい暮らしのイメージを想像しましょう。駅や通勤時間だけでなく、学校、スーパーやコンビニ、金融機関や郵便局、病院などの距離も重要です。生活する上で不便はないかどうかを最初に見極めておくことが大切です。


治安や街の雰囲気をしっかり知ろう

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近隣住人やその土地の雰囲気は、必ず足を運び自分の目で確認しましょう。街の雰囲気や治安を確認するには、朝や昼だけでなく、夕方や夜の異なる時間帯に訪ねてみましょう。小さな子供のいる場合は、学校や子供を通して、近隣付き合いも多くなります。機会があれば、近隣住民に話を伺ってみるのも良いかもしれません。

日当たりや通風、近隣建物の変化に注意する

土地探しの段階で、近隣が空き地であっても、将来的に建物が立つ可能性は大いにあります。特に住まいの日当たりや通風は、近隣建物の影響を受け大きく変化します。周りにどのような建物が建っているか、またはこれから何が建つのかなどをチェックしておきましょう。

地盤検査を行う

土地探しの中でも重要な点は、地盤調査です。もともと田んぼや川だった場所を埋め立てたような土地は、水の被害などが多発し易くなります。万が一軟弱地盤だと知らずに購入してしまった場合、土留めや基礎工事などに大きな費用がかさんでしまう可能性も出てきます。

準防火地域とは?

土地と言っても、多くの異なる土地の種類があります。ここからは具体的に、異なる土地に建てられたマイホームをご紹介していきます。


こちらは、京都市右京区の準防火地域の住宅街に建つ木造二階建て住宅です。準防火地域とは、火災の危険を防除するため定められたエリアです。具体的には、そのエリアに立地する住まいは、家裁に強い構造であることや外壁にも防火性能のある材料を使用しなければなりません。この敷地は日当り風通しの良い三方角地にあり、準防火地域の制限で自ずと決まった工業的な外壁とは対照的に、たっぷりの採光と暖かみのある内部空間が広がります。

傾斜地のメリットは?

この住まいは、高低差が南北方向に4m、東西方向にも1m程度ある傾斜地に立地しています。さらに南北に長い三角形に近い形状となっており、平面的にも断面的にも変形している変形敷地です。一般的に傾斜地は土地代が安く抑えられていますが、基礎工事に費用が掛かります。傾斜地の構造から、室内はスキップフロアが取り入れられることが多く、バリアフリーの住まいには不向きですが、地形を活かしたその敷地でしか実現し得ない個性的な住宅をつくることが出来ます。

クレジット: HIROKI KAWATA

新興住宅地は?

新興住宅地とは、それまで宅地として利用されていなかった土地を開発し、新たに住宅地とした場所を指します。新興住宅地は、育児世代の若い家族が多く、周辺環境は緑豊かな公園が整備されていることが多いことが挙げられます。一方で、郊外のため交通の便が悪いこと、近所づきあいが大変な場合などのデメリットもあります。

狭小敷地は?

狭小敷地とは、一般的に約15坪以下の土地に建てられた狭く小さな敷地を指します。都市部では、敷地が狭小というだけでなく変形や住宅密集地に位置するケースも多いです。ですが、その分土地代を安く抑えられるというメリットがあります。


こちらは、約8坪の土地に大型四輪駆動車を駐車するためのガレージハウス。車を収めるため建蔽率を目一杯利用するための外観です。一方、居住空間は、天窓を利用し採光をたっぷりと取り入れ、近隣へ向かう開口部を最小限に抑えることで、しっかりとプライベートを保ちます。

角地は?

角地とは、二方を道路に囲まれた土地を指します。日当たりや風通しに有利で、防犯性も高く、人気のある土地となり、土地価格は周辺地に比べて高くなるのが一般的です。


こちらは角地に立地する住まい。リビングやダイニングなどの主役を二階とし、借景の桜を存分に楽しめる家です。ルーバーで覆われたリビングは、外からの視線を制御し、桜だけが見える様に角度を調整されています。

急傾斜地崩壊危険区域の土地は?

この住まいの敷地は阪神・淡路大震災の時に、南側擁壁にダメージを負った民宅急傾エリアにあります。急傾斜地崩壊危険区域の土地は、「危険」のある場所ですが、一方で、その眺望の良さと割安の土地価格が大きな魅力です。しかし、この住宅を建築するためには兵庫県土木の許可が必要で、申請難易度が高い地域でした。住まいは、神戸の眺望と一体化する無柱の大空間リビングが主役です。テラスからは、復興で蘇った美しい神戸の街並みが広がります。

クレジット: 笹の倉舎/笹倉洋平

風致地区と宅地造成地区とは?

この住まいは、丘陵地にある敷地にあります。眺望は抜群ですが、変形した急傾斜地です。その上建蔽率30%、容積率100%、第1種風致地区、宅地造成地区と法的な規制が厳しい土地です。


この「風致地区」とは、都市における自然の景観を維持するために、建築物の色彩や森林伐採、土石類の採取などの規制が定められたエリアです。「宅地造成地区」とは、宅地造成に伴い災害が生ずるおそれの大きい土地として指定された区域で、住まい建設には知事等の許可が必要になります。

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