スタイリッシュな四角い家の魅力15 ーメリットとデメリットは?

A.Imamura A.Imamura
ふつうの家 01, Love the Life Love the Life モダンな 家
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四角い家は、ボックス型、箱型、またはキューブ型とも呼ばれ、無駄のないシンプルな外観で人気があります。四角い家は、その現代的な外観でおしゃれな雰囲気で目立ち、特に切妻屋根の家が多い日本の住宅地ではひときわ目を惹きます。今回は、そんなキューブ型の家の魅力を見ていきながら、そのメリットとデメリットについて考えていきましょう。

四角い家の実例を紹介

この四角い家は、京都市右京区の準防火地域の住宅街に建つ木造二階建て住宅です。準防火地域とは、建物の密集する地域で火災が拡大しないようにするために都市計画で定められた地域です。敷地が準防火地域にあるため、規制や安全に考慮して選ばれたのは四角い家。構造、開口部や主要構造部の防火対策はもちろんですが、デザインも洗練されたお洒落で快適な家です。


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空間を最大限に有効活用できる四角い家

この四角い家は、準防火地域の制限で自ずと決まった工業的なガルバリウム鋼板の外壁とは対照的に、暖かみのある内部空間が広がります。今後豊かになっていく庭とLDKが緩やかに繋がりをもつよう東側の開口部は大きくとられています。建物に凹凸が少ないことから空間を最大限に有効活用できるのも、四角い家の魅力です。

キューブ型住宅の構造の安定性

こちらの四角い家は、線路沿いに立地します。線路の防音壁を踏襲したセメント板の外壁は、無機質な印象をキューブ型住宅の外観に加えおしゃれな印象に。箱型の家は、その構造から安定性に長け、耐震性に優れた家を建てやすいといわれます。振動や騒音にも強そうですね。



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シンプルな構造で気密性も高い

この線路沿いに立地する四角い家は、シンプルな構造で柱や梁の繋ぎ目も少ない家です。構造の安定性だけでなく、気密性も高まります。室内は、和室とフローリングのLDKが大きく繋がる間取りに。線路に近い南側は、壁で囲い込まれた大きなテラスを設けて線路との緩衝地帯としてい ます。

一際目を惹く「ふつうの家」

無駄のないキューブ型住宅の外観は、一般的な住宅街で一際目を惹きます。こちらは「ふつうの家 」と名付けられた神戸市垂水区の住宅地に立地します。建築面積はおよそ60平米に、敷地いっぱいに立ち上がった木造2階建の外観は、左官仕上げの白い箱に片流れの屋根を乗せただけの簡潔なものですが、そのシンプルさから遠方からでも外観に存在感があります。


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敷地を有効活用できるキューブ型住宅

敷地を有効活用できるキューブ型の家の間取りを見てみましょう。1Fは大部分を南側の傾斜地に面したひと続きの和室+LDKに充て、残りにその他のユーティリティと駐車場を配置しています。2Fには中廊下を挟んで3世代4人の居室を振り分け、1F和室の直上にあたる南側にテラスを設けています。

箱型のミニマルなガレージハウス

こちらは、凹凸の無い黒い箱型のガレージハウス。ガルバリウム鋼板の外壁でより外観は、ミニマルにデザインされています。計画地は間口30メートル、奥行5メートル、長手方向の南北両側が道路に面している変則敷地のため、長さを思う存分に活かした建築となるよう箱型が採用されています。外部に対して一切の開口を持たない黒い箱は、内部に設けたコートによって全ての居住空間を光で満たす計画としています。

庇をつくってデメリットをカバー

一般的にキューブ型住宅は庇がないものが多いですが、こちらの「はなあふ家」は、シルエットシェードを取り付けて、外からの視線も熱貫入も防ぎます。キューブ型住宅は、日射熱や雨風などの影響を受けやすいと言われていますが、シルエットシェードとトリプルガラスの樹脂サッシの断熱性能によって、庭に大きく開いた開口部は快適に守られています。

箱型とピロティーの組み合わせ

こちらの箱型住宅は、ピロティ―と組み合わせることで外観にアクセントを加えています。白と黒のモノクロカラーとは対照的に、まるで中に浮いているような浮遊感が軽やかな印象を与えています。スリット窓が加えるリズム感もスタイリッシュですね。

プライバシーを守り易い

こちらはのキューブ型住宅は、高台にある閑静な住宅街に立地します。眼前に広がる恵まれた景色を生活に取り込むため、1階・2階とも大きな開口部のあるパブリックエリアを設けています。一方、道路側・隣家側はプライバシーの干渉を避けるために開口は設けず、トップライトや光庭により光や風を室内に呼び込みます。総じて開口部には目隠しのためのカーテンやブラインドがほぼ不要なので、室内の開放感は抜群です。

開口部が外観のアクセントに

箱型住宅は、窓などの開口部を最小限に抑えることでより気密性を高めることが可能になります。また開口部を一か所にまとめることで、外観のアイキャッチとなり、よりスタイリッシュな印象に仕上がります。

四角い家のデメリットは? 

ここからは、四角い家のデメリットを見ていきましょう。箱型住宅のデメリットは、上述した様に、庇・軒がないので直射日光や風雨が直接外壁やシーリングに影響し劣化が早まると言われています。対策としては、熱反射に優れた金属系サイディングのガルバリウム鋼板を採用すると良いでしょう。UV対策やセルフクリーニング機能等をもつ金属系サイディングのガルバリウム鋼板もあります。

屋根の問題

キューブ型住宅で陸屋根は、外壁を伝って雨が流れ落ち、雨漏りのリスクを高めるだけでなく、外壁の劣化を早める原因にもなります。陸屋根よりも片流れ屋根にすることで、雨水を効率よく輩出することが出来ます。さらにパラペットを上手く利用するとキューブ型住宅の外観を保つことができます。

強い日差しが差し込む

一般的なキューブ型住宅は、庇や軒がないので強い日差しの影響を直接受けやすくなります。特に、強い西日の入り込みや、大雨や台風時の騒音は対策をとらなければデメリットになり兼ねません。上述した庇のある箱型住まいの様に、対策を考えてみましょう。

消音・吸音対策を

箱型住宅は、雨が直接外壁や窓にあたり、また屋根裏空間がないので雨音による騒音はデメリットです。外壁としておススメしている金属製ガルバリウム鋼板も音の響き易さがデメリットとなることがあります。消音材や吸音材を天井や壁に使用するなどといった対策をとりましょう。

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