自宅に茶室がある住まいは、普通の家よりも個性がありますね。自宅の一部を改築し、新たに設けた本格茶室で趣味のお茶をたしなむことが出来ると素敵ですね。自宅の茶室は、茶道のためだけでなく和室としても寛ぐことが出来そうです。今回は、自宅に茶室のある素敵な住まいの15の実例を紹介ていきます。
こちらは自宅茶室は、茶道を嗜まれている施主が自宅で茶道の稽古がしたいという要望に応てつくられたました。設計者自らも茶道を習い、作法等を理解した上で設計されています。自宅茶室ということもあり敢えて収納も設けられています。天窓から差し込む光は自宅茶室に幻想的な雰囲気をプラスしていますね。
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こちらの自宅茶室は、和菓子教室をいとなみお茶をこよなく愛する施主のために、住宅の一室を改装してつくられました。この茶室には炉が切られています。炉はお茶をたてるためのお湯を沸かす場所となるので、火災防止策が必要です。炉の切り方や炉のタイプは、まず最初に検討する必要があります。
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こちらの自宅茶室は、東京都心部にある一軒家にあります。蹲踞や水屋、立礼席などを兼ね備えた本格的な茶室は都会の喧騒を忘れて静かなひと時を楽しむことができます。茶室の広さは、通常4畳半以上15畳くらいまでです。小間と呼ばれる四畳半の多くは草庵風で質素な美しさが味わいです。一方広間と呼ばれる茶室は、書院風と呼ばれ床の間や棚に芸術作品を飾ることができます。
【住まいについては、こちらの記事でも紹介しています】
こちらは、洋館の中に千利休作といわれる待庵の写しを設けています。この待庵は、京都府の妙喜庵にあり国宝にも指定されている茶室です。内部は二畳隅炉、正面に四尺床を構え、次の間と勝手一畳がついています。自宅に国宝の茶室の写しがあるなんてとても贅沢な気持ちになりますね!
茶室の壁の腰部分に和紙を張ることを腰貼りと云います。箒や掃除機で壁を傷つけたりするのを防ぐ役目があります。こちらは腰貼りを富士山のモチーフでアレンジして現代的でおしゃれな雰囲気を演出しています。
こちらは住宅の一室を改装した小さな庵。薄竹を編んだ天井からはうっすらと光が漏れ、美しい陰影を織りなします。素材にこだわった空間は、和の詫び寂びを質感と風合いで表現しています。
写真:石井紀久 Blitz Studio
仏間がある座敷であり、水屋が付属する炉を切った和室です。通常茶室は、線の細い都会的で華奢な数寄屋で作りますが、こちらは仏間がある座敷なので線が太い無骨な書院作りでデザインされています。品格ある自宅の雰囲気にあわせ、数寄屋と書院作りの間のようなバランスでつくられています。
こちらは、和室とアトリエに段差をつけて空間を区切っています。アトリエの天井は高く設定されていますが、茶室の天井は低く落ち着ける仕様に。採光が届かず閉鎖的になりがちだったところに、小さな中庭を設けることで明るい空間に。
こちらの自宅の和室は、赤い板が配することでモダンな空間を作り出した空間。落ち着いた色合いの和室にこういった鮮やかな色を持ってくることはためらわれるかもしれませんが、コントラストを強くすることにより印象に残る場所を作り出すことができます。
茶室へと至る細長い道や通路を露地と呼びます。こちらの自宅にはそんな露地を彷彿とさせるアプローチが設けられ、趣向が凝らされています。和室へと向かうアプローチは、日常生活から離れ茶の湯の世界へ入るという特別な雰囲気を演出してくれます。
こちらは、和室や客間としても使用できる空間。数寄屋風の造作とし、障子を開けるとフローリング張りのリビングと一体となります。床の間の壁は切り藁入り茶室用の本聚楽壁に。天井は組子障子のオリジナル埋込照明が設けられ、柔らかい光が空間に降り注ぎます。
こちらは、リビングダイニングに2畳の小さな小上がり和室が設けられています。モダンなフローリングに馴染む琉球畳や白い壁の造作で現代風にアレンジされています。小さな小部屋のように篭れる空間になっているので、リビングダイニングと繋がっていても落ち着いてお茶を立てられますね。
こちらの本格的な和室は、なんと組立式の移動茶室です。床・壁・屋根は各パネルで構成されており、容易に組立・解体が可能です。にじり口も設けられており本格的です。格子から漏れる光は、幻想的な和の雰囲気を演出していますね!
こちらは伝統的なデザインではなく、少し崩した雰囲気のモダンな和の空間がデザインされています。床の間には黒漆喰をわざとムラを出して塗り上げ、現代水墨画のような質感を演出しています。ダウンライトの間接照明は淡い自然光を思わせます。シンプルかつ繊細なモダン空間ですね。
こちらの和室は、ゆったりとした囲い庭の眺めを大きな開口部から眺められる仕様に。この家の持つ庭の美しさを楽しめる場所となります。本来茶室にはいろいろな決まりがありますが、自宅の雰囲気にあわせたり、こだわりを取り入れたりなどしてオリジナル性を加えるとより楽しめますね。