現代の住宅の間取りは、広い空間を取るために「なるべく壁をつくらない」のを好まれるようになりました。壁は空間を遮るものと思われがちですが、家具を設置したり、ときに空間にアクセントやユニークさを加えるために必要な場合もあります。壁を効果的に利用して、もっと素敵な空間づくりを考えてみませんか?
キッチンの腰壁にチョークボードペイントをあしらいました。実はペイントをするだけで作ることができる黒板。DIYにも最適です。自由にお絵かきができる壁があると、子どもが想像力を育んだり、家族のコミュニケーションを取るために利用したりとさまざまなアイデアが生まれそうです。
本の整理は多くの人が悩む分野のひとつ。整理しようにも、仕事や勉強にも使う本はなかなか捨てられず、すぐに使いたい場所に置いておきたいですよね。たくさんの書棚を置くわけにもいかない場合、思い切って壁をライブラリーにしてしまう方法も。まるで図書館や本屋にいるようなワクワクする空間になるでしょう。
ボルダリングホールドを壁に設置し、家の中にアスレチックを作りました。階段で登るだけでは得られない、遊び心をプラスした面白いスペースに利用できます。一部分の壁をペイントしてインテリアのアクセントにも。高い場所にある秘密基地は大人もワクワクするものですよね。
建築時であれば、収納を絡めた壁面計画が可能です。インテリアの雰囲気に合わせた扉の素材、圧迫感を与えずにすっきりとさせるデザイン、間接照明を織り込んで雰囲気をアップさせる。など建築家のアイデアをもとにこんな素敵な空間を自宅に作ることも可能。和モダンの空間はとても落ち着きます。
家の中心に広場を設け、ロフトや小上がりを造作したユニークな空間。「まるで森の中に見つけた広場」をイメージしたワクワクする空間に仕上がっています。壁面は板貼りにすることで温かみも生まれ、家族がそれぞれ思い思いに過ごすことができるリビングとなりました。
無垢材の床素材を採用し、壁面は合板で仕上げ、家全体に木の質感を感じることができるインテリア。植物が好きだという住まい手のための、緑が映える空間に仕上がっています。壁の素材に合板や板張りを採用すると、棚やフックを取り付けやすくなります。手を加えながら家をカスタマイズできる楽しみが広がります。
書斎スペースと廊下の間に室内窓を設けています。光を通すと同時に、家の中の気配を共有できるアイデア。仕切りながらもそれぞれの部屋が孤立せず、全体の繋がりを保つことができます。窓の形や大きさ、ガラスの種類、素材によってさまざまなデザインでインテリアを演出できるアイデアです。